結婚式はお祝いの場ということもあるので、お呼ばれの服装には不適切な服装がもちろんあります。
新郎新婦を祝福する場にふさわしい服装で出席してあげないと、自分や新郎新婦だけでなく周りの人達にも不愉快な思いをさせることになってしまいます。
周りの人達が新郎新婦に対して「あんな友人がいるのか」と嫌なことを言ってしまうと、可哀想な思いをさせることになってしまう可能性もあります。
では、結婚式の服装に関してどういった点に気を付ければ良いのでしょうか?
今回は、結婚式の冬の服装に関して押さえるべきポイントについて解説していきます。
また、冬の結婚式の服装に関するマナーも合わせて解説していきます。これを読めば、結婚式の冬の服装についてはバッチリです。
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結婚式の冬の服装に関して押さえるべきポイント
結婚式の冬の服装に関して、以下の7点を押さえておきましょう。
この7点を押さえておけば、結婚式の冬の服装で失敗することはありません。
着物で行く場合について
冬の結婚式で着物を着ていく際、寒いからといって式場で羽織物を着るのは避けましょう。
紋付だとしても基本的には着ません。
もし寒いのであれば道行のコートというものがあるので、それを着ていくようにしてください。
式場は暖かくなっているので、暑くなった際はクロークに預けておくと良いでしょう。
着物用のショールや毛皮のものも豪華で温かいですが、なるべく避けるようにしてください。
何もないため仕方なく羽織物を着ていったという場合でも、会場に着いたらクロークに預けるようにしましょう。
コートについて

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コートは、会場に着いたらクロークに預けるものなので、いつも着ているカジュアルなもので良いと思っている人もいるのではないでしょうか?
しかし、クロークに預けるからといって、いつも着ているカジュアルなもので良いというわけではありません。
結婚式という場にふさわしいフォーマルなものを選ぶようにしましょう。
特にホテルなどといった場所で結婚式が行われる場合、式場に着くまでの間ちぐはぐなコーディネートでいるのはあまり良くありません。
色味を抑えているフォーマルなコートを1着持っておくと、様々な場面で使うことができます。
この式だけのために新しいコートを買うというのは少しもったいないので、社交の1つの道具として使えるものを買うと便利です。
黒色のロングコートであれば慶弔両方で使うことができます。
黒色のロングコートだとお葬式のようなイメージがして嫌だというのであれば、大判のショールをコートの上から掛ければ華やかになります。
おしゃれなフランスのマダムやマドモアゼルが普段使いしているような、ショールやスカーフの使い方を見習っておくと、おしゃれにきめることができます。
殺生を思わせるものはNG
冬の服装には、毛皮使いや高価なスーツで動物の皮のジャケットなどがありますが、動物の皮は殺生を意味するので縁起が悪いものとされています。
そのため、いくら高価なものであったとしても結婚式には着ていかないようにしてください。
素材にも注意して服装を選ぶことがポイントだということです。
最近では、冬のドレスの上に着るものとしてファーのボレロなどが主流となってきています。
先ほどの話と合わせると結婚式には着ていくべきものではありませんが、許される範囲になってきているのも事実です。
ただし、格式の高い式だとあまり感心されないので、他の素材にするのが無難です。
なお、ウールやカシミアは問題ありません。シルクも大丈夫です。
コートも毛皮のものは避けるようにしてください。着物のショールについても、毛皮のものは避けるべきです。
式場によって着替えるスペースがある
遠方で行われる結婚式に出席する際に、長時間ドレスを着て移動するのは大変です。
式場によっては着替えるスペースが用意されているところもあるので、式場で着替えるという手もあります。
式場によっては、着物の着付けを予約しておけばしてもらうことができるところもあるので、招待状が届いた際に確認すると良いです。
大きなホテルなどだと、トイレでも着替えができるようなつくりになっているところがあります。
ただし、同じ時間に複数のゲストが一斉に使う可能性もあるので、着替えをするのであれば時間に余裕を持って家を出ると良いでしょう。
いくら着替えるからといって、あまりにもカジュアルな服装で式場に顔を出すというのは考え物なので、なるべくフォーマルなもので向かうようにしましょう。
着替えた後の服は、クロークに預けておきます。
白色の服は避ける
結婚式に主役は、あくまで新郎新婦です。
純白のドレスが引き立つような服装を選んで出席するのが基本です。
白色の服を着ていくと、それを妨げることになってしまうのでNGです。
例えば、スカートの色がサーモンピンクでトップスの色が白だとしましょう。
純白のドレスと違って全身真っ白というわけではないので、問題ないと思いがちです。
しかし、テーブルに座って食事をすると、上半身の白だけが見えることになってしまうので良くありません。
全身白色だと思われてしまう可能性もあります。
ただし、冬の結婚式の場合は、ジャケットやスーツの下のブラウスが白色だということがあります。
ジャケットは、基本的に脱ぎません。ジャケットやスーツの下から白色のブラウスが覗いていたらNGというわけではありません。
白色の服は避けるべきだといっても、そこまでルールが厳しいわけではないので安心してください。
下が色のドレスで、ジャケットが白などといった服装は避けるようにしましょう。
ベージュについても、白色に近いものは避けるべきです。遠目に見ると白色に見えてしまうものもあまり良くありません。
華やかな色目のものを選ぶ
おめでたい席で着るドレスなので、華やかな色目のものを選ぶようにしましょう。
黒色のドレスもシックで素敵ですが、真っ黒だとお葬式を連想させてしまうのでおめでたい席である結婚式にはふさわしくありません。
黒色のドレスしか着ていくものがないという場合は、アクセサリーを付けるなどして華やかなものにすれば問題あません。
黒色のワンピースでも、華やかな色のジャケットやボレロを着て、コサージュなどを使うと華やかにできます。
コサージュを使うのであれば、造花のものを使うようにしてください。
生の花は、新婦のブーケと被ってしまいます。
ただし、造花でも目立ち過ぎないものを選ぶことがポイントです。
華やかなショール、大きめのスカーフをまとうことでも、真っ黒な服装を避けることができます。
また、特に冬場はスーツを着て出席する人が多いです。
スーツを着て出席する場合は、ビジネススーツのようなものではなく、明るい色のスーツを選ぶようにしましょう。
素材も、できればシルクのものが良いです。
極寒の地であれば靴は履き替える

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そういうときは、ブーツを履いて式場に向かい、式場に着いてから靴を履き替えるのが良いです。
式場で履き替えることは可能なので、パーティー用の靴を持っていって履き替えれば何の問題もありません。
パーティー用の靴で雪の中を歩き、ぐちゃぐちゃになった状態で出席するといったことがないようにしましょう。
また、いくら寒いからといって、タイツを着て出席するのはNGです。
黒色やベージュ色のタイツだとしても、タイツを着て出席するのは避けてください。
ストッキングも黒色のものは履かないようにしましょう。
ベージュのストッキングであればOKです。
外は極寒でも、式場はしっかり暖かくなっているので大丈夫です。
冬の結婚式でのドレスに関するマナー
ここからは、冬の結婚式に関するマナーについて解説していきます。
ここまで解説してきた結婚式の冬の服装に関して押さえるべきポイントと重なるところが多少ありますが、重なっているところは非常に重要なポイントということになるので、再度確認して押さえておいてください。
ここでは、ドレスに関するマナーについて解説していきます。
色遣い
結婚式に着ていくドレスの色で、冬らしさを出すおすすめの色はあるのでしょうか?
先ほども述べた通り、新婦の色である白色と被らない色を選ぶという点は、冬の結婚式のみならず守るべきマナーとなっています。
冬らしく落ち着いた色となると、黒や紺が定番となっています。
しかし、ゲストの多くが黒や紺の服装で出席してしまうと、会場全体の色が暗く沈むことになってしまいます。
新婦は、お色直しのタイミングでカラードレスに着替えることがほとんどです。
そのカラードレスの色と被ってしまうのも良くないので、暖色系の落ち着いた色のドレスを選ぶのがおすすめです。
具体的な色を出すと、オレンジやグリーン、茶色、ピンク、ワインレッドなどです。
シックで深く、トーンが抑え目の色から選んでみると良いのではないでしょうか?
素材
涼しげな透け感のある生地を使ったパーティードレスは、暑い夏にピッタリだとしてもシックな冬には寒々しい印象を与えてしまうことになります。
冬におすすめのフォーマル素材は、ベロアです。華やかで暖かい質感のあるドレスは、落ち着いた雰囲気を醸し出してくれます。
その他にも、きちんと感がある厚手のジャガード素材がおすすめです。
一方で、冬らしいおしゃれ素材として浮かぶのが、コットン素材やニット素材です。
しかし、コットン素材やニット素材はフォーマルな場では避けるべき素材なので、結婚式に着ていくのはふさわしくありません。注意してください。
冬の結婚式での靴に関するマナー
ここでは、靴に関するマナーを解説していきます。
避けたい靴の種類
結婚式はフォーマルな場なので、季節を問わずかかとのあるパンプスが正式な靴となります。
式場は暖房が効いているからといって、オープントゥの靴やサンダル、ミューズで参加するのはNGです。
また、足元が冷えるからといってブーツを履いていくのもNGですが、先ほども述べた通り式場に着いてからパーティー用の靴に履き替えるのであれば問題ありません。
おすすめの素材
冬の結婚式での靴におすすめの素材は、エナメルや布地(絹など光沢のあるもの)です。
色はゴールドやシルバーといった華やかな色がおすすめですし、キラキラ素材も良いです。
冬ならではの素材でいうと、スエード素材の靴もおすすめです。
まとめ
今回は、結婚式の冬の服装に関して押さえるべきポイントと冬の結婚式の服装に関するマナーについて解説してきましたが、いかがでしたか?
それでは、今回の内容をまとめておきます。
- 結婚式の冬の服装に関して押さえるべきポイントは、「冬の結婚式で着物を着ていく際、寒いからといって式場で羽織物を着るのは避ける」「冬の結婚式に着ていくコートは、いつも着ているカジュアルなものでなく結婚式という場にふさわしいフォーマルなものを選ぶ」「殺生を思わせるものはNG」「式場によっては着替えるスペースがある」「白色の服は避ける」「華やかな色目のものを選ぶ」「極寒の地であれば靴は履き替える」の7点。
- 冬の結婚式でのドレスに関するマナーは、色について、冬らしく落ち着いた色として黒や紺が定番となっている。また、暖色系の落ち着いた色のドレスを選ぶのもおすすめ。具体的な色を出すと、オレンジやグリーン、茶色、ピンク、ワインレッドなど。素材について、冬におすすめのフォーマル素材は、ベロア。その他にも、きちんと感がある厚手のジャガード素材がおすすめ。
- 冬の靴に関するマナーは、避けたい靴の種類について、式場は暖房が効いているからといってオープントゥの靴やサンダル、ミューズで参加するのはNG。結婚式はフォーマルな場なので、季節を問わずかかとのあるパンプスが正式な靴となる。おすすめの素材について、冬の結婚式での靴におすすめの素材は、エナメルや布地(絹など光沢のあるもの)。
結婚式は、二次会などといったイベントも後にあるため、夜の冷え込みが天敵となります。
結婚式の冬の服装に関して押さえるべきポイントやマナーを知っておくだけで、肌寒い思いをして結婚式に出席するということは避けることができます。
是非、結婚式に出席することになった際は、この記事に書いてあったことを思い出してください。
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