披露宴において、流れは非常に重要なものとなります。流れがきちんとしていないと、せっかくの披露宴が失敗に終わってしまう可能性もあります。
しかし、人生で一度しかない結婚式の披露宴において、やってみたい演出は数えきれないくらいあるのではないでしょうか?
私も、もし自分が結婚式を挙げることになったら、ゲストに喜んでもらえる演出をたくさんしたいと思っています。
披露宴で自分たちが考えた演出をたくさんして、ゲストを喜ばせたいと考えているカップルが良く取る披露宴のスタイルとして、余興なしの披露宴があります。
では、余興なしの披露宴の場合、流れはどのようになるのでしょうか?
今回は、余興なしの場合の結婚式の披露宴の流れを中心に解説していきます。
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結婚式の披露宴の流れ・余興なしの場合
余興とは、ゲストが場の雰囲気を盛り上げるために行う演出のことを指します。
結婚式を挙げる新郎新婦の中には、余興を行うことによってゲストへの負担を増やしたくないという思いから、余興なしの披露宴を行う新郎新婦がいます。
披露宴と聞くと余興は絶対不可欠だというイメージを抱いている人がいるかもしれません。
実際、私もそうです。しかし、結婚式を挙げている新郎新婦のうち、余興ありの披露宴を行っている新郎新婦は55.7%といわれています。
つまり、約4割の新郎新婦は、余興なしの披露宴を行っているということになります。
余興なしの披露宴は、今や当たり前のようになりつつあります。
しかし、余興なしの披露宴にするとなると、盛り上がる場面が1つなくなるということになります。
そのため、本来余興を行うはずの場面に別の演出を加えることが必要になります。
ただし別の演出を入れなくても、披露宴の流れの中には盛り上がる演出がすでにいくつかあるので、無理に別の演出を入れる必要はありません。
前置きが少し長くなりましたが、余興なしの披露宴の流れは以下のようになります。
余興なしの披露宴を行おうと考えている人がいたら、是非参考にしてみてください。
ゲスト入場→新郎新婦入場→開宴の挨拶→新郎新婦紹介→主賓挨拶→乾杯・歓談・食事→ケーキ入刀→新郎新婦お色直しのため退場→プロフィールムービー→新郎新婦再入場→余興の代わりの演出(ゲームなど)→祝電紹介→両親への手紙・花束贈呈→謝辞→新郎新婦退場→ゲスト退場・お見送り
(数値引用先:https://hana-yume.net/howto/wedding-none/)
先輩カップルが余興なしの披露宴を選択する理由
先ほども述べた通り、約4割の新郎新婦は余興なしの披露宴を行っています。
では、先輩カップルの皆さんはなぜ余興なしの披露宴を行うという選択をしたのでしょうか?
それには、主に以下の3つの理由があります。
下品な余興が嫌だから
1つ目は、下品な余興が嫌だからです。
披露宴で行う余興のルールがきちんと分かっていないゲストが余興を行うことになった場合、余興の内容が下品だったり内輪ネタなど一部の人にしか分からない内容の余興を行ったりしてしまう可能性があります。
そういったことを避けるために、余興なしの披露宴を選択する先輩カップルは少なくありません。
また、披露宴には両親や親族も出席しています。
両親や親族の前で下品な余興をされてしまうのであれば、最初から余興なしの披露宴にしておこうと考える先輩カップルもいます。
少人数での結婚式だから
2つ目は、少人数での結婚式だからです。
最近では、ゲストに両親や親族だけを招待して少人数の結婚式を行う新郎新婦が増えてきています。
そうなると披露宴に友人が出席することはないので、自然と余興なしの披露宴になります。
披露宴当日自分たちが派手に目立ちたくなかったから
3つ目は、披露宴当日自分たちが派手に目立ちたくなかったからです。
新郎新婦の中には、結婚式を挙げたいと思っているがあまり人前に出るのが好きじゃないという人もいます。
私も、人前に出るのはあまり好きじゃありませんし、目立つようなことも極力したいと思いません。
そのため、余興などといった派手な演出は行わず、シンプルな形でゲストに感謝の気持ちを伝えられる披露宴を行う先輩カップルも増えてきています。
披露宴で余興をしないメリット

adamski9 / Pixabay
では、披露宴で余興をしないとどのようなメリットがあるのでしょうか?
ゲストの余興準備の負担がなくなる
余興内容によっては、披露宴当日までに何回か集まって練習しなければいけないことも考えられます。
ダンスやバンド演奏などは余興で良く行われていますが、どちらも事前準備が必要となるものです。
仕事や家事の合間を縫って余興の準備をしてもらうことを考えると、申し訳ない気持ちになる新郎新婦も少なくありません。
また、人によっては披露宴当日に余興があるということが原因となって、緊張して落ち着いた状態で披露宴を楽しんでもらうことができない可能性もあります。
そのようなゲストの負担をなくすためには、余興なしの披露宴を選択するのが1番手っ取り早い方法といえるでしょう。
ここに、披露宴で余興をしないメリットが表われてきます。
新郎新婦とゲストの時間がたくさんとれる
これまで披露宴に出席したことがある人の中で、「もっと新郎新婦と話がしたかった」「もっと新郎新婦と写真が撮りたかった」と思ったことがある人はいませんか?
私は、これまで出席した披露宴でそのようなことを思ったことはありませんが、余興ありの披露宴だとこのように思うゲストが出てきてしまう可能性が高いのが事実です。
また、余興が行われている間は食事の手も止めなければいけないので、食事を十分に楽しむことができない人も出てきてしまいます。
しかし、余興なしの披露宴だと、余興の時間を新郎新婦と話したり食事をしたりする時間に充てることができます。
その結果、ゆっくり披露宴を楽しむことができるというメリットにもつながっていきます。
披露宴の時間配分が明確になるため延長する心配がない
披露宴で余興をするとなると、式場スタッフから「何分以内でお願いします」という時間の指示を受けることになります。
その時間を意識して余興の準備をしたものの、当日になって時間オーバーしてしまうということは少なくありません。
披露宴の時間が延長してしまう要因が、全て余興であるとは限りません。
しかし、披露宴の時間配分が予定と異なって延長してしまうと、遠方ゲストの帰りが遅くなってしまったり二次会の時間配分までくるってしまったりする可能性があります。
そうした事態に備えて、あらかじめ余興を行わないという選択をする新郎新婦もいます。
余興なしの披露宴にすれば、余興が時間オーバーしてしまって披露宴が延長するという事態を事前に防ぐことができます。
披露宴で余興をしないデメリット
ここまで、披露宴で余興をしないメリットについて見てきましたが、メリットがあればデメリットもあるのが当然です。
では、披露宴で余興をしないとどのようなデメリットがあるのでしょうか?
披露宴で余興をしない最大のデメリットは、やはり盛り上がりに欠けるという点です。
余興なしにすることによって、ゆったりと落ち着いた披露宴になることは間違いありません。
しかし、やや間延びした披露宴という印象を与えてしまう可能性も否定できません。
そうならないためにも、先ほど述べた通り別の演出を加えることで、このデメリットを回避することができます。
余興なしでも披露宴を楽しくすることができる!おすすめアイデア&演出4選

moerschy / Pixabay
これらを披露宴の中に取り入れれば、余興なしでも楽しい披露宴にすることができます。合わせて参考にしてみてください。
果実酒作り
果実酒作りは、披露宴で行われる演出として今最も注目されている演出です。
ゲストのテーブルにフルーツや角砂糖を事前に置いておき、新郎新婦が持っている瓶に入れてもらいます。
ゲスト全員に入れてもらったら、仕上げに新郎新婦がお酒を注いで果実酒が完成するという演出です。
フルーツを入れるだけで簡単に作ることができるだけでなく、フルーツの色がカラフルでフォトジェニックな演出にもなります。
数ヶ月熟成させて完成となるので、後日ゲストを新居に招いて振る舞うと良いのではないでしょうか?
サンクスバイト&ラストバイト
サンクスバイトとラストバイトについては、知っているという人がいるのではないでしょうか?
ウェディングケーキにまつわる演出の定番として、ケーキ入刀とファーストバイトがありますが、その他にもサンクスバイトとラストバイトと呼ばれる演出があります。
サンクスバイトは、お世話になった人を新郎新婦が1人ずつ決め、その人に新郎新婦がケーキを食べさせてあげるという演出です。
キューピッドとなってくれた人や誕生日が近いゲストへのサプライズとして行うのも良いです。
ラストバイトは、新郎新婦のお母さんから新郎新婦がケーキを食べさせてもらうという演出です。
生まれてから今日まで、美味しいご飯を食べさせてくれたお母さんから、最後に食べさせてもらうという演出になっています。
少し照れ臭いかもしれませんが、感動的なシーンになるのは間違いありません。
ドレス色当てクイズ
披露宴では、新郎新婦のお色直しが基本的に行われます。
せっかくお色直しするのであれば、再入場が楽しくなるドレス色当てクイズを演出として取り入れると良いです。
受付で事前に投票してもらうこともできるので、比較的時間に余裕を持って行うことができる演出となっています。
もしお色直しをしないのであれば、新郎の靴下色当てクイズやBGM当てクイズなどを行うのもアリです。
ビール&おつまみサーブ
ゲストにお酒好きが多いのであれば、ビールサーバーを担いでゲストのテーブルを回るという演出もおすすめです。
新郎がビールサーバーを担いで、新婦がおつまみを持つのが定番のスタイルとなっています。
ビールサーバーを担いで再入場するとインパクト大であることは間違いありませんし、新郎新婦自身からお酒を注ぐことができるので、自分たちでおもてなししている気持ちにもなれます。
ビールサーバーが難しい場合は、瓶ビールでもOKです。
また、お酒が飲めない人には、カクテルやジュースを用意しておくと安心です。
まとめ
余興なしの場合の結婚式の披露宴の流れを中心に見てきました。
これを読めば、余興なしの披露宴に関する知識が十分に身につくと思います。
それでは、今回の内容を改めて整理しておきましょう。
- 余興なしの披露宴の流れは、「ゲスト入場→新郎新婦入場→開宴の挨拶→新郎新婦紹介→主賓挨拶→乾杯、歓談、食事→ケーキ入刀→新郎新婦お色直しのため退場→プロフィールムービー→新郎新婦再入場→余興の代わりの演出(ゲームなど)→祝電紹介→両親への手紙、花束贈呈→謝辞→新郎新婦退場→ゲスト退場、お見送り」となっている。
- 先輩カップルが余興なしの披露宴を選択する理由には、「下品や余興が嫌だから」「少人数での結婚式だから」「披露宴当日自分たちが派手に目立ちたくなかったから」などがある。
- 披露宴で余興をしないメリットには、「ゲストの余興準備の負担がなくなる」「新郎新婦とゲストの時間がたくさんとれる」「披露宴の時間配分が明確になるため延長する心配がない」などが挙げられる。
- 披露宴で余興をしない最大のデメリットは、やはり盛り上がりに欠けるという点。盛り上がりに欠けた披露宴にしないためにも、別の演出を加えることがポイントとなる。
- 余興なしでも披露宴は楽しくすることができる。おすすめアイデア、演出として良くあるのは、果実酒作り、サンクスバイトとラストバイト、ドレス色当てクイズ、ビール&おつまみサーブなど。
最初の方にも述べた通り、今や約4割の新郎新婦が余興なしの披露宴を行っています。
余興なしの披露宴だと、盛り上がりに欠けるのではないかと心配になるのも無理ありません。
しかし、今回解説したように余興なしの披露宴にはメリットがいくつかありますし、余興なしでも楽しめるアイデアや演出もたくさんあります。
余興なしでもゲストを満足させる披露宴を行うことは可能なので、是非この記事を参考にして素晴らしい披露宴を行ってください。
これを読んでくれた皆さんの披露宴が、素晴らしいものになることを願っています。
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