結婚式に招待された際、アクセサリーや靴、ドレスなどあれこれ決めるものが多い女性に対して、男性はスーツを着て行けば問題ないと思っていませんか?
実は、結婚式のマナーとして男性が気を付けるべきことは、スーツだけでなくシャツやネクタイ、靴などたくさんあります。
今回は、結婚式のマナーとして男性が気を付けるべきことを紹介していきます。
大切な親族や友人の結婚式に招待された際は、是非この記事を参考にしてみてください。
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結婚式のマナーとして男性が気を付けるべきこと:スーツ

SplitShire / Pixabay
そんな準礼装に該当するのが、ブラックスーツやダークスーツです。
それぞれのスーツについて詳しく見ていきましょう。
ブラックスーツ
ブラックスーツは、慶事・弔事ともに使えるスーツなので、1着持っておくと非常に便利です。
なお、40代以降の男性は、ブラックスーツを好む傾向があります。
ブラックスーツといっても、結婚式などに着ていくような礼服のブラックスーツとビジネススーツには違いがあります。
その違いは、黒の色味の深さです。
礼服のブラックスーツはビジネススーツと比べて、濃く深みのある黒になっています。
ダークスーツ
ダークスーツとは、ダークグレーや濃紺のカラーを持つスーツのことを指します。
ダークスーツについてもブラックスーツと同様、慶事・弔事ともに使えるスーツなので便利なだけでなく、少しおしゃれ感を出したいという20代・30代の男性が好む傾向にあります。
日本ではブラックスーツが主流となっていますが、世界的に見るとダークスーツの方が主流です。
出勤スタイルと同じなのはNG
いくらスーツだからといって、普段会社に着ていくようなスーツでそのまま出席するのは、基本的に控えましょう。
これに関してはスーツだけでなく、ネクタイや靴、鞄にも言えることです。
ただし、ビジネススーツがNGというわけではなく、フォーマルな場という特別感を出すことがポイントとなっています。
したがって、仮にスーツがビジネススーツだとしても、シャツや小物などでフォーマル感を出すことができていれば問題ありません。
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<結婚式のマナーとして男性が気を付けるべきこと:シャツ>
ここでは、シャツの選び方について、色・衿・柄の3つの観点から見ていきます。
色
結婚式などといったフォーマルな場では、基本的に白色を選ぶようにします。
カラーシャツは、カジュアル度が高く平服での出席を促されているような披露宴や、二次会などで着用するようにしてください。
ただ、近年の結婚式では、パステルカラー程度のものであれば許容範囲とされていることもあります。
衿
シャツの衿には様々なタイプがありますが、結婚式に出席する際は、レギュラーカラーと呼ばれる長さや開きが標準的なタイプのものを選ぶようにしましょう。
柄
シャツの色は白が基本だという話をしましたが、柄についてはどうなのでしょうか?
白色のシャツを選ぶ場合は、基本的に柄は無地のものが良いです。
柄があったとしても、近付かないと分からないくらいうっすらと入ったものや、織り柄の入ったシャツを選ぶようにしましょう。
<結婚式のマナーとして男性が気を付けるべきこと:ネクタイ>
ここでは、ネクタイの選び方について見ていきます。
色や柄に決まりはあるのか?
スーツにシャツと、比較的シンプルな装いになりがちな男性の服装ですが、ネクタイなどによって華やかさを出すことができます。
一昔前までは、お祝い事というと白色のネクタイが一般的でしたが、近年はネクタイによって華やかさを出すという考え方が浸透してきています。
そのため、結婚式に出席している男性は、様々なタイプのネクタイを付けるようになってきています。
しかし、あまりにも派手な色のネクタイや激しい柄物のネクタイは避け、シックな色合いのものやパステルカラーにうっすら柄の入っているものなどを選ぶようにしましょう。
質感の良いものを選ぶとより良いです。
黒色のネクタイはNG
黒色のネクタイは弔事の際の正装なので、柄が入っているものはもちろん、無地のものでもNGです。
間違えて黒色のネクタイを付けていくことがないように注意してください。
結婚式のマナーとして男性が気を付けるべきこと:靴

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通勤用の靴をそのまま履いていこうと考えた人はいませんか?
靴にもフォーマルな場でのマナーがあるので、恥ずかしい思いをしないためにも靴に関するマナーをしっかり知っておきましょう。
紐付きのストレートチップが結婚式ではフォーマルシューズ
結婚式のフォーマルシューズは、紐付きのストレートチップです。
ストレートチップとは、つま先の切り替えがストレートのもの、つまり一文字飾りになっているデザインのシューズのことを指します。
英国調のクラシックなデザインで、穴飾りのないタイプが冠婚葬祭の場にふさわしいとされています。
プレーントゥでもOK
靴に関しては、親族としての出席でなかったりスピーチを頼まれていなかったりする場合、プレーントゥでもOKとされています。
ちなみにプレーントゥとは、つま先に飾りのないプレーンなシューズのことを指します。
靴の基本形といわれているデザインです。
色は黒でないと駄目なのか?
結婚式などといったフォーマルな場では、黒色の靴がふさわしいとされていますが、絶対に黒色でないといけないというわけではありません。
上司の立場でスピーチを依頼されていたり親族の結婚式に出席したりする場合は、黒色の靴を選ぶのが無難です。
ただし、カジュアルな結婚式に出席したり友人として出席したりする場合は、茶色の上品な革靴でも問題ありません。
どんなシーンでも対応できるようにということを考えると、黒色の靴が無難であるということは覚えておいてください。
こんな靴はNG
クロコダイルの型押しなど、動物の皮や毛をイメージさせるような靴は、結婚式では縁起の悪いものとされています。
また、ブーツやハイカットなデザインの靴もNGです。
パンツの裾で隠れるからといって、ブーツ丈のものや短めの丈のものは避けましょう。
<結婚式のマナーとして男性が気を付けるべきこと:髪型>
ここでは、髪型に関して気を付けるべきことについて見ていきます。
きちんと整えること
男性の場合、女性と違って美容院に行って髪型を整えるということがないので、整えることを心掛けていれば基本的に問題ありません。
寝起きのボサボサの状態で出席するのではなく、ジェルやワックスなのできちんと整えてから出席しましょう。
髪が長い男性はどうすべき?
近年は、ロングヘアーの男性もたくさんいます。
ロングヘアーは、普段見る分にはおしゃれな雰囲気なので女性にも好印象を与えますが、結婚式などといったフォーマルな場で下ろしたままの状態にしているのはあまり良くありません。
結婚式には幅広い年齢層の人達が出席しているので、1つにまとめるなどして清潔感を出した方が、好印象を与えることができます。
<結婚式のマナーとして男性が気を付けるべきこと:ハンカチ>
結婚式に男性がゲストとして出席する際は、シルクか綿の白いハンカチを持っていくようにします。
新しいものでなくでも問題ありませんが、できるだけシワのないハンカチが望ましいです。
普段あまりハンカチを使わないという人も、結婚式用に1つ用意しておくと良いでしょう。
色は真っ白でないと駄目なのか?
結婚式に持っていくハンカチは、真っ白でなければいけないというわけではありません。
ほんのり青みがかっているものや、クリーム色などといった控え目な色でなければ問題ありません。
黒色のハンカチや派手な柄のハンカチを持っていくのはマナー違反となるので、普段使うハンカチが柄物ばかりだという人は、この機会に白いハンカチを1つ用意しておきましょう。
タオル生地はOK?
お酒を飲んだり人が多かったりすると、汗をかくことがあります。
夏場の暑い季節であればなおさらです。
服装に合わせて薄手のハンカチを持ってきたものの、1枚だと不安だという人は、2~3枚用意しておくと良いでしょう。
ブライダル用のタオル生地ハンカチもあるので、それを使うのも手です。
ただし、結婚式などといったフォーマルな場では、分厚いカジュアル感のあるタオル生地ハンカチは避けるようにしてください。
<結婚式のマナーとして男性が気を付けるべきこと:鞄>
男性は、女性と比べて荷物が少ないため、鞄を持つ人は少ないです。
鞄を持っていないことはマナー違反にはなりませんが、ご祝儀や財布などといった細かなものをスーツのポケットに入れることを考えると、小さめなクラッチバッグを持っている方が良いでしょう。
色、形、素材
色は黒を選ぶのが無難です。形はA4サイズくらいの、長方形でシンプルなデザインのものが良いです。
素材は革製を選ぶのが基本となっています。この3点をしっかり押さえているものから選ぶのがポイントです。
こんな鞄はNG
大きいトートバッグや通勤用のバッグ、リュックなどといったカジュアルな鞄は、結婚式などといったフォーマルな場には適さないので、使わないようにしてください。
まとめ
今回は、結婚式のマナーとして男性が気を付けるべきことについて紹介してきました。
最後に、今回の内容をまとめておきます。
- 結婚式に男性がゲストとして出席する際は、準礼服であるブラックスーツやダークスーツでの出席が一般的とされている。
なお、いくらスーツだからといって、普段会社に着ていくようなスーツでそのまま出席するのは基本的に控える。 - シャツについて、色は基本的に白色を選ぶようにする。
ただ、近年の結婚式では、パステルカラー程度のものであれば許容範囲とされていることもある。
衿には様々なタイプがあるが、結婚式に出席する際は、レギュラーカラーと呼ばれる長さや開きが標準的なタイプのものを選ぶようにする。
白色のシャツを選ぶ場合は、基本的に柄は無地のものが良い。 - 一昔前までは、お祝い事というと白色のネクタイが一般的だったが、近年は様々なタイプのネクタイを付けるようになってきている。
しかし、あまりにも派手な色のネクタイや激しい柄物のネクタイは避け、シックな色合いのものやパステルカラーにうっすら柄の入っているものなどを選ぶようにする。
黒色のネクタイは弔事の際の正装なので、結婚式にはNG。 - 結婚式のフォーマルシューズは、紐付きのストレートチップ。親族としての出席でなかったりスピーチを頼まれていなかったりする場合は、プレーントゥでもOKとされている。
色は黒色がふさわしいとされているが、カジュアルな結婚式に出席したり友人として出席したりする場合は、茶色の上品な革靴でも問題ない。
なお、動物の皮や毛をイメージさせるような靴、ブーツやハイカットなデザインの靴はNG。 - 男性の場合、女性と違って美容院に行って髪型を整えるということがないので、整えることを心掛けていれば基本的に問題ない。
髪が長い男性は、1つにまとめるなどして清潔感を出した方が、好印象を与えることができる。 - 結婚式に男性がゲストとして出席する際は、シルクか綿の白いハンカチを持っていくようにする。
ほんのり青みがかっているものや、クリーム色などといった控え目な色のものでも問題ない。
なお、結婚式などといったフォーマルな場では、分厚いカジュアル感のあるタオル生地ハンカチは避ける。 - 鞄の色は黒を選ぶのが無難。形はA4サイズくらいの、長方形でシンプルなデザインのものが良い。
素材は革製を選ぶのが基本となっている。
なお、大きいトートバッグや通勤用のバッグ、リュックなどといったカジュアルな鞄は、結婚式などといったフォーマルな場には適さないので使わない。
この記事を読んで、男性も結婚式のマナーで気を付けるべきことがたくさんあるということが分かっていただけたのではないでしょうか?
気を付けるべきことがたくさんあるということですぐに全てを完璧にするのは難しいかもしれませんが、是非この記事を参考にして、マナーを守った新郎新婦のための素晴らしい結婚式を作り上げてください。
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