結婚式に招待され、いざ迎えた結婚式当日。
ご祝儀や服装などの準備が万端でも、結婚式場でのマナーがしっかり守れていないと何の意味もありません。
結婚式に招待されることは日常生活でほとんどないので、結婚式当日のマナーについて詳しい人が少ないのは当然のことです。
そのため、あらかじめ自分で学習しておくことが必要になります。
今回は、そんな結婚式当日におけるマナーについて、様々な視点から解説していきます。
結婚式に招待された際は、是非この記事を参考に、結婚式当日のマナーについて学習しておきましょう。
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家を出てからご祝儀を忘れたことに気付いたときの対処法
準備万端の状態で家を出発したにもかかわらず、会場に着いて再度持ち物を確認したらご祝儀を忘れていたという経験をしたことがある人は少なくありません。
ご祝儀を忘れてしまった場合、どうすれば良いのでしょうか?
結婚式場に売店がある場合は、ご祝儀を忘れてしまった人のためにご祝儀袋が販売されているケースが多いです。
また、最近だと駅の売店やコンビニでも販売されているので、忘れたと気付いた時点で購入するようにしましょう。
ご祝儀は、基本的に新札を入れるのがマナーです。
しかし、ご祝儀を忘れてしまったとなると、手元に新札がない場合がほとんどです。
そんなときは、結婚式場の売店やフロントに行ってください。
ご祝儀を忘れたということを伝えると、持っているお金を新札に変えてくれます。
ただし、数に限りがあるので気を付けてください。
ここまで見ると、ご祝儀を忘れたとしても会場で何とかなると思ってしまいますが、ご祝儀は重要なものです。
結婚式において基本的に忘れてはいけないものなので、出発する前に何度も確認するようにしましょう。
結婚式場までの服装について
結婚式場までの移動で気になるのが、服装をどうするかという点です。
特に結婚式場までの移動に時間がかかる場合、服装はどうすべきなのでしょうか?
男性ゲストの場合は、結婚式での服装のままで移動することがほとんどです。
男性の結婚式での服装は基本スーツなので、そのままの状態で外を歩いていても周りの人は何の違和感もありません。
一方女性ゲストの場合は、結婚式にドレスで参加する人もいます。
ドレスを着た状態で、結婚式場まで電車やバスを使って移動することは可能です。
周りの人は「結婚式があるのかな」と思う程度です。
ただし、ドレスを着て移動しているとどうしても目立ってしまったり、ドレスが汚れてしまったりする可能性があります。
そのような場合は、会場に着替える場所があるかどうか、事前に確認をとっておきましょう。
結婚式場に必ず着替える場所があるとは限りません。
また、仮にあったとしても事前予約が必要だったり先着順だったりすることがあります。
会場で着替えようと考えたときは、新郎新婦に聞いたり直接会場に問い合わせたりして、着替える場所があるか確認してください。
結婚式に遅刻?事前連絡とお詫びに関するマナー
結婚式や披露宴当日に、何かしらのトラブルがあって遅刻してしまう場合はどうすれば良いのでしょうか?
ここでは、結婚式や披露宴に遅刻する際の事前連絡とお詫びに関するマナーについて解説します。
遅刻する際の事前連絡を、新郎新婦本人にするのはNGです。
新郎新婦は結婚式を控えています。
そんな2人に遅刻の連絡をするのは良くありません。
そもそも、新郎新婦に結婚式直前に電話をかけることはマナー違反です。
十分気を付けるようにしてください。
やむを得ず遅刻してしまう場合は、招待状に記載されている会場の連絡先にできるだけ早く連絡するようにしましょう。
そして会場担当者か新郎新婦の親族に、遅刻する旨を伝えるようにしてください。
連絡なしでの遅刻は、結婚式や披露宴の進行を妨げることになるので、絶対にしてはいけません。
遅刻したことでご祝儀を渡すことができなかったときは、披露宴の後に新郎新婦の両親、もしくは兄弟に直接手渡しするのがマナーです。
その際に、遅刻したことをお詫びする言葉を添えるのを忘れないようにしてください。
間違っても、披露宴の最中に新郎新婦、もしくは新郎新婦の親族に渡すことがないようにしましょう。
そして後日、遅刻したことを新郎新婦に改めて謝罪します。
結婚式に持ち込み可能なサブバッグに関するマナー

bhaskarjoshi500 / Pixabay
フォーマル用のサブバッグは、結婚式や披露宴会場に持ち込むことのできるバッグで、比較的小さいのが特徴です。
ご祝儀やスマートフォン・携帯電話など、必要最低限のものが入るサイズのものにしましょう。
結婚式場に大きなカバンや荷物を持ち込むのはマナー違反です。荷物が変に多くならないように気を付けてください。
しかし、挙式から参列すると、ご祝儀がバッグに入りきらないなどといった状態になってしまうことが考えられます。
そんなときは、会場にクロークなど預ける場所があるか確認してください。
もしクロークなどがあったら、必要ない荷物はそこに預けてしまいましょう。
出来る限り少ない荷物で会場に入ることを心掛けてください。
結婚式に呼ばれた際の持ち物とは?
結婚式に何を持っていけば良いか分からなくなる人は多いです。
ここでは、結婚式に呼ばれた際に持っていくべきものについて解説します。
まず基本的な持ち物として、ご祝儀、招待状、スマートフォン・携帯電話、財布、ハンカチ、カメラなどがあります。
特にご祝儀は、先ほども述べた通り、結婚式に呼ばれた際の持ち物の中で最も重要なものになります。
必ず持っていくようにしてください。
また、財布にはご祝儀以外のお金をしっかり入れておくようにしましょう。
持ち運びしやすい小さめの財布に、必要最低限のお金を入れて持っていくのがベストです。
カメラは、最近だとスマートフォンなどに性能の良いカメラがついているため、持っていく人は少なくなっています。
しかし、写真にこだわりが強い人は持っていくと良いです。
他にも、持っていると便利なものとして、薬・絆創膏、充電器、身だしなみを整えるもの、エコバッグ、筆記用具などがあります。
身だしなみを整えるものとしては、口臭予防のガムやタブレット、手鏡、鼻毛カッター、ヘアースタイリング剤などが挙げられます。
薬に関しては、普段から処方されているものがある人は必ず持っていくようにしましょう。
筆記用具は、急に何かしらメッセージを書くことになったときなどに便利です。
結婚式でのハンカチマナー

Big_Heart / Pixabay
では、結婚式に持っていくハンカチにマナーはあるのでしょうか?
結婚式に持っていくハンカチの色でおすすめなのは、白です。必ず白でなければいけないというわけではありませんが、結婚式というお祝いごとかつフォーマルな席では、白いハンカチがおすすめです。
白以外だと、淡い色や薄めの色のハンカチなどが良いです。
濃い色のハンカチを持っていってしまうと、ビジネス的な印象を与えてしまうので気を付けましょう。
また、黒いハンカチは避けてください。
様々な年代の人たちが集まる結婚式では、黒いハンカチを良く思わない人がいる可能性があります。
意図的に黒いハンカチを持っていくことはやめましょう。
ハンカチの柄については、無地がおすすめです。
チェック柄などでも問題はありませんが、柄が目立ちすぎているものだと、カジュアル感が強くなってしまいます。
できるだけシンプルなハンカチを選んで持っていくようにしましょう。
持ち物のところでも紹介しましたが、ハンカチは結婚式の持ち物において意外と重要なものになります。
また、使うと目立つアイテムでもあるので、色などはしっかり意識して持っていくようにしてください。
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財布はどうする?バッグに入らないときの対処法
「結婚式に参加するうえで意外と財布が邪魔」「普段使っている財布が大きすぎてバッグに入らない」などといった理由で、財布を持たず手ぶらで結婚式に参加する人がいます。
しかし、持ち物のところで述べた通り、財布はご祝儀以外のお金を入れて持っていくべきものです。
では、財布がバッグに入らない場合はどうすれば良いのでしょうか?
最も手っ取り早い方法は、ミニ財布を使うことです。スーツのポケットやサブバッグに入れてもかさばらないサイズのものを購入して使えば、財布がバッグに入らないといった問題を回避することができます。
結婚式の財布について、必ず守らなければいけないルールはありません。
ただし、あまり奇抜なデザインや服装に合っていないものを使うと、せっかくのおしゃれが台無しになってしまうことも考えられるので、その点には気を付けてましょう。
また、財布をクロークに預けるという方法が浮かんだ人がいるかもしれませんが、基本的にクロークに財布を預けることはできません。
会場にもよりますが、預けられないと思っておいた方が良いでしょう。
披露宴の途中でトイレに行きたくなったら?
美味しいお酒や食事を堪能していると、トイレに行きたくなってしまうのは当然のことです。
では、披露宴の途中でトイレに行きたくなったら、どうすれば良いのでしょうか?
ケーキ入刀や誰かがスピーチをしたり手紙を読んだりしている最中に、席を立つのはマナー違反です。
このような披露宴内でのイベント中にトイレに行くのは避けるようにしましょう。
トイレに行くタイミングの例を挙げると、歓談中やスピーチとスピーチの間などがあります。
このようになるべく目立たないタイミングを見計らって、トイレに行くようにしてください。
食事の途中でトイレに行きたくなったときは、ナプキンを置く位置にも気を遣うようにしてください。
披露宴の食事が洋食の場合、トイレに行く際はナプキンを軽くたたんで椅子の上に置くか、椅子の背にかけておくのがマナーです。
それ以外の置き方をしてしまうと、マナー違反になったり帰ってしまったと思われたりする可能性があります。
こちらも合わせて覚えておきましょう。
まとめ
ここまで、結婚式当日のマナーについて様々な視点から見てきました。
今回の内容のまとめです。
- 家を出てからご祝儀を忘れたことに気付いたときでも、会場で対応してもらうことができる。しかし、数には限りがある。ご祝儀は結婚式において非常に重要なものなので、出発する前に忘れていないか何度も確認する。
- 結婚式場まで、男性の場合はほとんどスーツのまま移動する。一方女性の場合は、目立ってしまったりドレスが汚れてしまったりする可能性があるため、会場で着替えるケースもある。
- 結婚式や披露宴に遅刻してしまうときは、新郎新婦に直接電話せず、会場に連絡して担当者や新郎新婦の親族に遅刻する旨を伝える。披露宴後、渡せなかったご祝儀を、新郎新婦の親族か兄弟に直接手渡しする。その際に、お詫びの言葉を添えるのを忘れない。
- 結婚式には、フォーマル用のサブバッグなどを使ってできるだけ少ない荷物で出席する。挙式から参加していてご祝儀がバッグに入りきらないといった状態になった場合は、会場にクロークなど預けられる場所がないか確認し、あれば預ける。
- 結婚式にご祝儀は必ず持っていく。他にも招待状やスマートフォン、財布、ハンカチなどを持っていく。合わせて薬や身だしなみを整えるもの、筆記用具なども持っていっておくと良い。
- 結婚式でのハンカチは、基本的に白色で無地のものを選ぶ。淡い色や薄い色、多少チェック柄の入ったものなどは問題ないが、濃い色や黒色、柄が目立ちすぎているものなどは避ける。
- 財布がバッグに入らない場合は、ミニ財布を利用してバッグやスーツのポケットに入るようにしておく。クロークに財布を預けることはできない。
- 披露宴の途中でトイレに行きたくなった場合は、歓談中やスピーチとスピーチの間など、できるだけ目立たないタイミングを見計らって行くようにする。料理が洋食の場合は、ナプキンの置き方にも気を付ける。
ここまで紹介してきたように、結婚式当日のマナーはたくさんあります。
全て完璧にできるようになるのは難しいことですが、意識して行動することは誰にでもできます。
ここで紹介したマナーをしっかり守って、結婚式に参加するようにしましょう。
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