筆者がプランナーをしていたとき、見学に来られたお客様からよくこんな質問を受けていました。
「結局、式場を探すタイミングっていつがベストなんでしょう?」
と。
確かに、結婚式の準備といえばなんとなく早くから……、みなさまは1年くらい前のイメージでしょうか?
そのくらいから結婚準備をはじめて、結婚式だけではなく入籍や新居の準備を合わせてすすめていくイメージを持っておられる方もたくさんいらっしゃると思います。
でも、ホントのところは式場を探すベストタイミングの「ベスト」とは、様々な条件を考慮したうえで、人によって違っているかと思います。
それに、結婚式場を探しだすタイミングによってメリットデメリットもありますし……。
そこで今回は先輩カップルのデータをもとに、実際みんなはいつ頃から結婚式場を探し出しているのか?
また探し出すタイミングによるメリットデメリットも合わせてご紹介します!
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実例チェック!先輩カップルたちは10カ月前に式場探しをスタートさせていた!
リクルートが実施しているゼクシィ結婚トレンド調査2017には、先輩カップルたちがいつ頃から式場を探しだし、どの位の期間をかけて決定に至ったのかというアンケートを実施していました。
先輩カップルの皆さんは、結婚式の段取りをいつ頃から組んでいたのでしょうか?
その結果を詳しくみていきましょう。
結婚式場を探し出したのは10カ月前
同データによると、先輩カップルへ「披露宴・披露パーティーの検討開始時期」について質問をしたところ、以下のような回答になりました。
- 12ヶ月前 13.8%
- 6ヶ月前 11.4%
- 10ヶ月前 11.2%
- 8ヶ月前 9.3%
- 16ヶ月前 8.8%
上位5パターンのタイミングを挙げてみると以上のようになり、全体の平均は10ヶ月前という結果になりました。
ただ数字を見てわかるように、式場を探し出すタイミングにはかなりのバラつきがあります。
実際私がプランナーをしていたときにも、平均は確かに10ヶ月前後だったように思います。
ですが、担当させていただいたお客さまには3年前から申込みをされる方や、ナント「今月中(残り2週間)に結婚式を挙げたいんです!」なんて方も!
カップルによって事情は様々。
- 結婚式の準備期間をゆっくり取って、余裕を持って準備したい
- これからふたりで一緒に“結婚式貯金”をするので、2年は期間が欲しい
- 赤ちゃんが出来たのでお腹が目立たないうちに結婚式を挙げたい!
などなど。
つまりは、結婚式場を探すタイミングの「ベスト」とは、ご本人たちの都合や性格によっても「ベスト」と思えるタイミングが異なっているということ!
ただ、準備期間が長いと短いそれぞれのメリットデメリットは知っておきたいところですよね。それについては、後程詳しく解説していきます!
先輩カップルは結婚式場を探しだしてから決定するまでに平均2カ月
そして結婚式場を探し出してから、決定するまでの「検討期間」については、平均2ヶ月という結果が。
この2ヶ月の間、先輩カップルはどのように動いているのでしょう?
私がプランナーをしていた頃のお客さまの行動パターンで説明させていただきましょう!
まずは情報収集
最初からネットで式場探しをするのはあまりおすすめ出来ません。
なぜなら、ネットには情報がたくさん溢れているというメリットがあるものの、情報が過多の上代。
逆に目的から離脱してしまうことも多く、結果的に効率の悪い探し方になってしまうのです。
情報誌で探すメリットは、誌面に打ち出すことができる情報が限られていることから、各式場は要点を絞った情報を発信しているという点。
例えば、写真は式場の1番ウリとなるような写真を掲載。
そのため読者には式場全体のイメージは伝わりやすくなります。
また掲載しているプランやブライダルフェアの情報も、1番お得なプランを紹介していたり、おすすめのフェアを掲載。
情報誌はネットに比べ、情報は少ないというデメリットはあるものの、要点を得た掲載になっているので、最初の段階での情報収集はしやすい環境になっています。
まずは雑誌で、気になる結婚式場をチェック!その上で、深堀情報をネットで検索する。
この流れの方が、スムーズに式場探しができますよ!
式場見学へ行くならブライダルフェアがおすすめ
情報収集のうえ、興味のある結婚式場が見つかったら、早速見学へ!
式場を見学するなら、「見学会」ではなく「ブライダルフェア」の参加をおすすめします。
なぜなら、見学会の内容は「会場の見学とプランナーとの相談」のみ。
けれどブライダルフェアの場合は、見学会の内容に加え、「試食会」や「模擬挙式」「ドレス試着」など様々なイベントが組み合わされているから。
またテーブルコーディネートなども、本番さながらのコーディネートになっていますよ。
同じ時間をかけて見学へ行くなら、式場の魅力が凝縮されているブライダルフェアの方が断然結婚式のイメージは湧きやすくなります!
平均見学件数は3件
先輩カップルの平均見学数は、3件となっています。結婚式に後悔は禁物!
1件目で即決し、後になって
- 「披露宴会場が思ったより、やっぱり狭かった。他の式場なら……」
- 「見積りって他と結構違ったのかな?」
- 「やっぱりあのチャペル見ておけば良かった……」
そう思っても、もう後戻りは出来ませんから。
だから比較した上で納得して申し込めるよう、できれば3件は見学に行って欲しいです。
そして見学する式場の順番は、本命の式場を1番最後にすること!
上記のように比較材料を揃えた上で、本命の式場を見て「やっぱりココだな!」と思えたなら、後悔は残らないはずですから。
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結婚式場を探し出すのはプロポーズをされてからすぐでもOK。でも……
式場へ見学に行くのは、婚約が正式に整っていなくてもOKなんです。
ふたりの意思が結婚へと向き
- 「そもそも、結婚式ってどんなの?」
- 「お金っていくらくらい必要?今、まったく結婚式の予算が分からないだけど」
こんな漠然とした状態でも、式場見学へは行っても問題有りません。
ただし、注意するべき点も……。
デート感覚でブライダルフェアに参加しているカップルもいる
ブライダルフェアの参加者の中には、まだプロポーズをしていない(されていない)カップルや、両親へ結婚挨拶を済ませていない段階で見学に来ているカップルもいます。
ブライダルフェアはデート感覚で行ってもOKなんです。
だから、ふたりの気持ちが結婚へと向かい出したなら、参考までに一度ブライダルフェアに参加してみてください。
これまで結婚式に出席したことはあるかもしれませんが、自分が結婚式をする側となると、見る部分も違いますよ!
「結婚式の時期はまだ決まっていないけど、結婚式はいずれ挙げたいと思っている」とプランナーさんに伝えてみてください。
そうすると、結婚式を挙げる時期のポイントや、段取りなども詳しく説明してくれるはず。
ただし注意しておきたいのは、結婚前提での見学であるということ。
「無料で試食が出来るみたいだから!」といった理由でふたりの中で全く結婚の話題がないのにブライダルフェア参加するのはマナー違反なので注意しましょう。
見学は行っても良いけれど。たった1つの注意点
ご両親への挨拶前であっても、式場への見学は行ってもOK。
これからの結婚準備に向けて、どんな結婚式が出来て、だいたいどの位費用が必要になるのかなどは参考になりますからね!
ですが、正式に結婚式の申込みをするのは避けましょう。
ご両親の承諾なしに先々結婚準備を進めてしまうのは、後にトラブルになり得るので注意が必要です。
とくに【いつ】【どこで】【どんな】結婚式をするのかは、ご両親も非常に気にされているポイント。
結婚式を楽しみにしているのは、主役の新郎新婦ふたりだけではなくご両親も同じですから!
結婚式は、正式にご両親から結婚の承諾を得て、具体的に結婚式場の場所や、ゲストの人数、予算などを相談した上で、正式に申し込みをするようにしましょう。
結婚式場を早くから探し出すことのメリット・デメリット
では、これから結婚式場探しをするみなさまへ。
結婚式まで1年前後ほど余裕をもって結婚式の準備をするメリットとデメリットを具体的にご紹介します!
メリット
まずは、結婚式場を早い段階から探すことのメリットをみていきましょう。
空いている日数が多いので、希望の日にちがとりやすい
1番のメリットといえば、やはり希望の日にちが取りやすいという点。
例えば、1年を通してでも天候が安定している春や秋は人気のシーズンです。
更に、大安や友引などのお日柄も良く、更にさらに11月11日など数字の並びが覚えやすい日や11月22日(いい夫婦の日)などは超人気日。
ゲストハウスやレストランなど、1日に受注している件数が少ない式場では、数年前から埋まってしまうことも珍しい話ではありません。
結婚式の日取りは、夫婦にとって一生記念になる日。
やっぱり思い入れのある日に結婚式を挙げたいですもんね。
納得ができるまでじっくり探すことができる
1件目に見学へ行って「思ったより空いてない!」と焦ってしまい、思わず申し込んでしまった……。
という話も少なくありません。
そして「もっと早くから式場探しをはじめておけば良かった……」という後悔へ。
しかし、早くから式場を探していると、前述の通り空いている日も多いので、じっくり納得いくまで式場探しをすることができます!
ふたりの休みがなかなか合わないのであれば、次に結婚式場へ見学に行ける日までに、またどんどん予約が埋まってしまう可能性も高く、焦りに繋がります。
この焦りがマリッジブルーを引き起こしてしまうことも……。
ふたりの休みが合わないカップルなら、尚更結婚式の準備は余裕を持ってすすめる方が良いでしょう!
準備期間が長く取れるので、手作り作業時間も確保しやすい
打ち合わせがはじまるのは、結婚式予定日から約4ヶ月前が目安。
だからそれまでは、待機期間になり、主にドレスの試着や、どんなアイテムを手作りするのか吟味し、早いプレ花嫁さまは実際に手作りに掛かったりもします。
その作業時間がたっぷり取れるのであれば、アイテム探しや材料の仕入れも余裕を持ってすすめることができます。
女性ならやっぱり気になる!ドレスの空きも豊富
結婚式の日程が空いているということは、合わせてドレスもまだ空いていることが多いということです。
ドレスのレンタルは、結婚式当日だけではなく、メンテナンスの関係で前後の日程も借りることは出来ません。
だから式場探しを早くからはじめるということは、ドレスの選べる幅も広いということ!
プレ花嫁さまは、結婚式も大切だけど、ドレス選びもとても重要ですからね。
デメリット
一方、結婚式場を早くから探し出すことで、こんなデメリットもあります。
割引が少ない……
結婚式の予定が近ければ近いほど比例して、見積りの割引率が高くなります。
つまりは、早く決めれば決めるほど、割引は少なくなるということ。
特に人気シーズンの春や秋に関しては、ほぼ割引はありません。
ただブライダルフェアで申し込んだ際には「ブライダルフェア特典」を用意していることもあるので、参加するフェアの内容をよくチェックしてみてください!
人によっては長過ぎる準備期間にテンションが下がってしったり……
私が担当させていただいたお客さまの中にも、このような方が結構おられたのですが……。
準備期間が長いと、間延びしてしまって結婚式への意欲が下がってしまう方がチラホラ。
確かに、いくら結婚式とはいえ、1年以上同じ気持ちをキープしておくのは難しいかもしれません。
間延びをしないためには、申込みから結婚式当日を迎えるまでの具体的なスケジュールを立てて、表にすることをおすすめしていました。
結婚式という大きな目標に向けて、小さな目標を積み上げていくのです。
- 結婚式予算はこの時期までに○○円
- ○月までに手作りアイテムを決める→○月までに手作りを完了させる!
- ○月までにプロフィール映像の素材集め→○月までに試写出来るようにする
などでしょうか。
こうすることで、結婚式までのビジョンが明確になり、テンションもキープしやすくなりますよ!
半年以内の準備期間で式場を探すことのメリット・デメリット
では、結婚式までの期間が半年以内の場合には、どんなメリットデメリットがあるのでしょうか。
準備期間が短いメリットといえば、なんといっても……!
メリット
まずは準備期間が短いことのメリットをみていきましょう。
なんといっても割引率が高い!
準備期間が短いことで得られる最大のメリットは、節約になるということです!
前述の通り、結婚式の準備期間と比例してお見積りの値引額は大きくなっていきます。
ゲストの人数にもよりますが100万円近い値引きや特典が受けられることも。
同じ人数で同じドレスを着て、全く同じ結婚式をしたとしても、1年前に予約するのと、半年以内で予約するのとでは、値段がかなり違います。
「結婚式の時期にはこだわりがない。
だけど、予算は何よりも重視したい」という方なら、結婚式は半年以内に挙げることをおすすめします!
結婚式準備の段取りを知っていれば、思うよりスムーズに準備が出来る
結婚式の準備は段取りにポイントがあります。
打ち合わせがはじまっていなくても、先々に準備出来るもの(ゲストリストの作成や、使ってみたいBGM探し、理想のヘアメイク資料探しなど)、また準備がすすまないと作業出来ないもの(引出物の個数や席次を決めることなど)があります。
この段取りポイントを知っていれば、準備期間が短くても効率良く準備ができますよ!
デメリット
節約に繋がるという大きなメリットはありますが、やっぱり準備期間が短いとデメリットもあるもので……。
ふたりの時間が合わないとストレスの原因にも
結婚式の準備には、ふたりだけではなくご両親も含めてみんなで相談しなくてはいけないことが沢山あります。
だから新郎新婦おふたりのお休みが合いにくい場合には、相談する時間が思うように取れずストレス抱えてしまうことも。
またふたりのお休みが合わないということは、打ち合わせの日程も取りにくい状況です。
時間が合わせられないと、思うように準備はすすみません。
結果、みんなの意思疎通が上手くいかずトラブルやケンカの原因にもなります。
ふたりの時間がなかなか取れないカップルは、結婚式の準備期間を出来るだけ長く取るか、もしくは先に同居をしてしまってふたりで話せる時間を確保するよう工夫しましょう。
入籍や新居の準備など結婚準備が重なるとかなり多忙になる
結婚準備といえば、結婚式だけではなく新居探しや引っ越し、それらに伴う書類関係の手続き、そして入籍の準備などやるべきことが目白押し。
理想は、すべて違う時期にすること。
例えば先に引っ越して同居を済ませてから、入籍へ。入籍に伴う名義変更などの手続きも終えてから、結婚式の準備や新婚旅行の手配。
など段階を作ることで、作業の分散ができます。
けれど、結婚式までの期間が短く、さらにまだ同居などをスタートさせていない場合には、それぞれの準備が一気にやってきてパンク状態になってしまう可能性が……。
「仕事が休みの日は、結婚準備ですべて使ってる」という状況も珍しく有りません。
そんなときには、やっぱりふたりで協力し合うことがとても重要になります。
まとめ
結婚式場をいつから探すべきか?について、先輩カップルのデータ、そして元プランナーの筆者の経験を元にご紹介させていただきました。
改めてまとめてみると……
- 先輩カップルは平均10ヶ月前から探し出し、2ヶ月の検討期間を設けている
- 式場探しは正式な婚約前からはじめてもOK
- けれど、申込みはご両親の承諾を得てからの方がベター
- 結婚式場を早くから申し込むのは、希望日が押さえやすい!でも長過ぎる準備期間にテンションが下がることも……
- 結婚式の準備期間が短いことの最大のメリットは節約!でも、ふたりの休みが合わないとスムーズに準備をすすめられないことも……
これから式場探しをスタートされるみなさま!
準備期間の長短それぞれには、メリットデメリットがあります。
ステキな結婚式を作り上げる上で、準備期間をいかに楽しむかが重要です。
皆さんにとってベストなタイミングで結婚式が挙げられますように……☆
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