入籍準備にまつわる事項は、本当にたくさんあります。
そのため、混乱してしまうカップルが非常に多いです。
この混乱を回避するためには、入籍までの流れや必要な手続きについて、あらかじめ理解しておくことが重要となります。
今回は、入籍準備の流れや必要な手続きについて解説していきます。
これを確認しておけば、スムーズに入籍することができます。
入籍を控えているカップルの皆さんは、是非参考にしてみてください。
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入籍準備の流れ
入籍準備の流れは、プロポーズから始まって入籍で終わると、言葉にすれば非常に簡単なものです。
しかし、プロポーズから入籍するまでの間に、行わなければならないことがたくさんあります。
直前になって分からず慌ててしまうことがないように、何をしなければいけないのかあらかじめ確認しておくようにしましょう。
プロポーズ
「恋人のお付き合い」が「結婚」に変わるターニングポイントが、このプロポーズです。
プロポーズのシチュエーションや言葉は人それぞれですが、「結婚してほしい」「家族になりたい」という気持ちを込めてするケースが多いです。
プロポーズをされて返事をした瞬間から、恋人同士ではなく婚約者になるという捉え方もできます。
両親への挨拶
プロポーズの後は、お互いの両親のところへ挨拶に行くのが基本的な流れです。
お付き合いしている段階から両親に紹介していたとしても、結婚の挨拶は改めて行くカップルが多いです。
どちらの両親のところへ先に挨拶に行くかは、若い世代にとってはそれほど重要なことではありません。
しかし、親世代の中には「嫁に出す」「嫁をもらう」という考え方を持っている人が多いです。
その点に配慮することを考えると、先に新婦側の両親のところへ挨拶に行くのが無難ともいえます。
婚約指輪と入籍記念品の購入
婚約や入籍の際に記念品を購入するカップルは多いです。
一般的なのは指輪で、プロポーズまでに準備している人よりも、結納や顔合わせに間に合うように準備している人がほとんどです。
指輪のみならず、時計やネックレスを記念品として選ぶカップルもいます。
結納または両家顔合わせ
プロポーズと両親への挨拶が終わり、お互いの両親から承諾を得ることができたら、結納または両家顔合わせが行われます。
一昔前だとほとんどのカップルは結納だけを行っていましたが、最近では両家顔合わせだけを行うカップルや、結納と両家顔合わせの両方を行うカップルが増えてきています。
結納だけを行うカップルは少なくなってきています。
結婚式場の検討と決定
結納または両家顔合わせが終わると、結婚式場の検討と決定を行います。
結納または両家顔合わせの場で、結婚式の会場や日時などの希望を聞いておき、すり合わせを行ってから探すようにするとスムーズに進めることができます。
結婚指輪の購入
結婚式の会場や日時が決定したら、結婚指輪を購入します。
結婚指輪はできるまでに時間がかかるだけでなく、一生に一度のものということもあってデザイン選びにも時間がかかってしまうことがほとんどです。
また、サイズ調整なども行うため、購入してもすぐ手元にくるわけではありません。
注文してから手元にくるまで。大体1ヶ月程度はかかります。
長期間かかってしまうため、結婚式の会場や日時が決まった段階ですぐ結婚指輪選びを始めるカップルは多いです。
新居探しと引っ越し
入籍や結婚式が終わってから新居に引っ越すというカップルもいますが、入籍や結婚式をする前に新居に引っ越すというカップルもいます。
入籍や結婚式をする前に新居に引っ越して一緒に住んでおくことで、打ち合わせなどが簡単にできるというメリットがあります。
入籍準備だけでなく結婚準備もスムーズに進めたいという場合には、入籍や結婚式をする前に新居に引っ越しておくのがおすすめです。
入籍(婚姻届提出)
ここまで紹介してきた様々な準備を経て入籍するのが、一般的な入籍準備の流れです。
婚姻届を提出することで晴れて入籍となりますが、婚姻届以外にも様々な届出を提出したり手続きを行ったりする必要があります。
入籍するうえで必要な手続きについては、この後詳しく解説していきます。
入籍するうえで必要な手続き:各種住所・名義変更
入籍するうえでの手続きといえばやはり婚姻届ですが、婚姻届以外にも必要な手続きがたくさんあります。
最後まで見ると、思っていたよりたくさんあると感じるかもしれませんが、どれも入籍するうえで必要な手続きなので、1つ1つ着実にこなしていけるようにしておきましょう。
まずは、各種住所・名義変更に関する手続きです。
運転免許証
入籍によって苗字や本籍地が変わった場合、運転免許証の変更手続きが必要となります。
運転免許証は、様々な場面において本人確認書類として使用されるので、最優先で変更手続きを行っておきましょう。
変更手続きは、新住所を所轄としている警察署または運転免許試験場で行います。
写真と住民票、免許証、新しい住所が記載されている公共料金の請求書などを持っていくようにしてください。
会社での苗字
会社で使用している社員証などについても、苗字が変われば変更することができます。
ただし、なかには旧姓のまま仕事を続ける人もいますし、会社によって対応は様々です。
自分の会社はどのようになっているのか、しっかり確認しておくようにしましょう。
必ず変えなければいけないというわけではありません。
クレジットカード
近年、クレジットカードは生活にかなり密着してきています。
入籍によって氏名や住所が変わったら、早急に変更手続きを進めるようにしましょう。
銀行口座と同時に名義変更を行わないと、利用金額の引き落としができないという事態に陥ることになってしまいます。
氏名や住所を変更する際は、クレジットカード会社に連絡をして所定の手続きを進めていきます。
クレジットカード会社によって必要な書類なども違ってくるので、あらかじめ確認しておいてください。
自動車登録
自動車を所持している場合は、入籍によって苗字が変わった際に変更手続きが必要になります。
車のディーラーに依頼することもできますが、自分でも変更手続きを行うことができます。
用意するものは、車検証、戸籍謄本、委任状、手数料納付書、納税申請書、申請書の6つです。
これらを用意して、所轄の陸運局で変更手続きを行います。
自分で変更手続きを行った方が、業者への依頼費用などがかからないため安く済ませることができます。
生命保険
生命保険も、結婚を機に氏名や住所の変更、印鑑の変更などといった変更手続きを行う必要があります。
生命保険は必要とされることが少ないため、変更手続きを行うのを忘れてしまいがちです。
しかし、いざというときに慌てて変更手続きを行うことがないように、まとめて対応しておくようにしましょう。
保険会社によって必要な書類は違いますが、住民票や保険証、身分証などが必要なケースがほとんどです。
貯金通帳
銀行口座の名義変更は、口座を開設した支店で行います。
銀行口座の名義変更には、キャッシュカードや通帳、住民票または戸籍謄本、新旧の届出印などが必要です。あらかじめ窓口に問い合わせておいてから出向くと、変更手続きをスムーズに進めることができます。
パスポート
婚姻届を提出してから海外挙式やハネムーンを考えているカップルは、早めにパスポートの名義・住所変更を済ませておきましょう。
パスポートをすでに持っている場合は、住民票を置いている都道府県にある旅券発行窓口で、記載事項の訂正を行ってもらいます。
もちろん、新規のパスポートを発行し直すことも可能です。
パスポートの名義・住所変更の際に必要な書類は、印鑑、戸籍謄本または戸籍抄本、住民票、パスポート用の写真、身分証などです。
入籍するうえで必要な手続き:引っ越し
次は、引っ越しに関する手続きです。
転出届
引っ越しによって居住する市区町村が変わる場合、入籍前の住所がある市区町村に転出届を提出する必要があります。
転出届については、引っ越しの2週間前から手続きを行うことができるところがほとんどです。
これまで住んでいた市役所に、印鑑や国民健康保険被保険者証(加入者のみ)、身分証を持っていけば、手続きを行うことができます。
転出証明書
住民票を移動する際に、転出証明書が必要になります。
転出証明書は転出届を提出するともらうことができるので、忘れないようにしましょう。
転入届
引っ越し先の市区町村には、転入届を提出する必要があります。
転入届は、引っ越し後14日以内に提出しなければいけません。
転入届を提出する際は、印鑑や転出証明書、年金手帳、身分証明書、住民基本台帳カード(持っている人のみ)なども必要になります。
合わせて持っていくのを忘れないようにしましょう。
インターネット回線
インターネット回線は、申し込みをしてから実際に使えるようになるまで時間がかかってしまうことがあります。
インターネット回線の移転や新規申し込みは、早めに行っておくようにしましょう。
インターネット回線によって、申し込みをしてから実際に使えるようになるまでの期間は異なります。
ガス、水道、電気などの公共料金
ガス、水道、電気などの公共料金の手続きは、早めに済ませておくと後で慌てる心配がありません。
ガスと電気は1週間前、水道は3~4日前までに連絡しておくようにしましょう。
また、ガスは所轄のガス会社、水道は所轄の水道局、電気は所轄の営業所と、変更手続きを行う場所がそれぞれ違います。
手続きの方法についても会社ごとに違っているので、事前に確認してから手続きを行うようにすると良いです。
電話回線
固定電話がある場合は、「116」に電話して電話回線の工事日程などの打ち合わせを行っておきましょう。
使用停止や名義変更も電話で行うことができます。
これについても、早めに行っておくことによってゆとりを持って日程調整することができます。
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入籍するうえで必要な手続き:役所関連
最後は、役所関連の手続きです。
婚姻届
婚姻届は、市役所や区役所でもらうことができます。
最近では、ゼクシィなどといった結婚情報誌についていることもありますが、こちらも使用可能です。
万が一書き間違えてしまっても、訂正印と二重線で何ら問題ありません。
しかし、せっかくの婚姻届なのでミスなく書いて提出したいというカップルがいれば、予備をもらっておくことをおすすめします。
なお、提出の際は、婚姻届の他に写真付きの身分証が必要になります。
本籍地以外の役所に提出する際は、戸籍謄本または戸籍抄本が必要になります。
公的医療保険関連
入籍の際は、国民健康保険などの手続きも必要になります。
この手続きは、転居前の住所があった場所で行います。
入籍後、配偶者の扶養となる場合は、社会保険だと会社が手続きを行ってくれます。
手続きの際は、印鑑と保険証が必要になります。
年金関係
入籍して氏名が変わったときは、年金関係の手続きも必要です。
配偶者の扶養に入ったとしても、手続きは必要になります。
年金手帳を持参して市役所に出向き、手続きを行いましょう。
まとめ
入籍準備の流れや必要な手続きについて解説してきましたが、いかがでしたか?
今回の内容のまとめになります。
- 入籍準備は、プロポーズ、両親への挨拶、婚約指輪と入籍記念品の購入、結納または両家顔合わせ、結婚式場の検討と決定、結婚指輪の購入、新居探しと引っ越しという流れを経て、最終的に婚姻届を提出して入籍する。
- 入籍するうえで必要な各種住所、名義変更の手続きは、運転免許証や会社での苗字、クレジットカード、自動車登録、生命保険、貯金通帳、パスポートなどがある。
- 入籍するうえで必要な引っ越しの手続きは、転出届や転出証明書、転入届、インターネット回線、ガス、水道、電気などの公共料金、電話回線などがある。
- 入籍するうえで必要な役所関連の手続きは、婚姻届や公的医療保険関連、年金関係などがある。
入籍準備の流れについてはイメージできるものが多かったかもしれませんが、入籍に伴って必要な手続きがこれほどあるということは、知らなかった人も多いのではないでしょうか?
入籍するまでも入籍してからも、しなければいけないことはたくさんあります。
是非この記事を参考にして、スムーズな入籍準備と手続きを心掛けてみてください。
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