おめでた婚や急な引っ越しや転勤などで、想定外に結婚式を早く挙げないといけなくなることがあります。
そんなとき、結婚式を挙げられることはおめでたいコトだとわかってはいるのに……
- そんな急に結婚式っていっても、準備は間に合うの?
- みんな一年くらい前から準備を進めてるんじゃない?
- 何からはじめたらいいのやら……
なんて不安ばかりがよぎってしまうものですよね。
しかし結婚式の準備期間は短くったって、段取りを知っていれば気持ちはグンと楽になるものです。
更に結婚式の準備期間は、短ければ短いほど節約にも繋がるのをご存知ですか?
結婚式の準備期間が短いことは、デメリットばかりではありません。
そこで今回は「他のひとに比べて、結婚式の準備期間が短いかも……」そんな不安を抱えるみなさまへ、結婚式の準備を効率良くすすめるコツをご紹介します!
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「結婚式の準備期間が短い…」と不安になるあなたへ
まずは、結婚式の準備期間が短いことで不安を抱えてしまっているあなたへ……。
その心配する気持ちを少しでも解消すべく、元プランナーである筆者からお伝えしたいことが2つあります。
結婚式の打ち合わせは誰でも約4ヶ月前からはじまる
結婚式の申込み時期がいつであろうと、打ち合わせがはじまる時期はみなさま同じなんです。
1年前に申込みをしても半年前に申込みをしても多くの式場では、打ち合わせはみんな約4ヶ月前からスタートします。
結婚式を早く申し込んだからといって、結婚式の準備が早くはじまるかといえば、そうではないんですよ。
結婚式の打ち合わせ開始時期が4ヶ月前に設定されているのは、招待状の発送スケジュールに合わせているから。
結婚式の招待状作成スケジュールはこんな流れになります。
- 結婚式の4ヶ月前:招待状の注文をする(デザインを決めて、文面や住所の校正を確認し、印刷に回すのに約2〜3週間かかります)
- 結婚式の3ヶ月前:注文した招待状が新郎新婦の手元に届くようにする(手元に届いてから、招待状の封入作業をしたり、宛名書きをします。)
- 結婚式の2ヶ月前:大安の日に招待状を投函する
- 結婚式の1ヶ月前:返信ハガキが返ってくるように設定する
このように、目安としては結婚式の3ヶ月前に新郎新婦の手元へ招待状を届けるべく、4ヶ月前から結婚式の打ち合わせをはじめます。
また同時に、披露宴の進行を少しずつ決めていきます。
これは「乾杯」や「余興」をお願いする人には招待状の封筒の中へ「乾杯の発声をお願いします」や「余興をお願いします」といった“付箋”というものを入れる必要があるからです。
そして式場にもよりますが、多くの場合には月1回のペースで打ち合わせを進めるという流れに。そのため結婚式の打ち合わせは、結婚式の約4ヶ月前からスタートするというスケジュールに。
では「式場を申し込んでから打ち合わせがはじまる4ヶ月前までは何をしてるの?」と疑問になりますよね。
この期間は、主に……
- ドレス試着
- 結婚式のアイテム手作り
という期間。特段急いで何かをする必要があるワケではないので、結婚式の準備期間としてはかなりゆとりのあるスケジュールになります。
つまり結婚式を早くから申込むか否かは、このゆとり期間を持つか持たないかという選択肢でもあるのです。
効率を上げるコツを知っていれば不安要素は少なくなる
結婚式準備の効率を上げるコツは『準備項目の優先順位を知ること』これに限ります。
確かに結婚式の準備はやるべきことが盛りだくさん。
筆者は、プランナーとして多くのお客様と打ち合わせをさせていただきました。
毎回初めての打ち合わせのときに「今後の打ち合わせは、こんな段取りで進めていきます」といったスケジュールを説明させていただくのですが、ほとんどのお客様は「結婚式の準備って、こんなにもするコトってあるんですか!?」と驚かれていました。
これまで何気なく出席していた結婚式。ですが、アレもコレも実は新郎新婦が打ち合わせで決めていたんだとこのタイミングでみなさま初めてお知りになるのです。
そのため「これから結婚式に出席するときの見る目が変わりますわ」なんて声も。
このように、結婚式の準備には決めるべきことが沢山あります。
ですが……
- 先に準備を進めていれば後で楽になるもの
- これは早めに両親に確認しておいた方が良いもの
- 後でしか準備が出来ないもの
など、結婚式準備の段取りを知ると同時に、優先順位を知っておけば、結婚式の準備は効率良くすすめることが出来るんです。
この効率を上げるコツを知っていれば「これから何をどうはじめたら良いんだろ……」といった不安要素は随分軽減されるはずです!
結婚式の準備期間が短い最大のメリットは【節約になる!】
結婚式の準備期間が短いと、何かと不安要素が多いように思われます。
ですが、結婚式の最大の節約術は「準備期間」にあるのをご存知ですか?
同じ結婚式でも準備期間が短ければ数十万円安くなる
結婚式は、申し込んでから結婚式を迎えるまでの日数が短ければ短い程、費用はドンドン安くなります。
同じ式場で、同じ人数で、同じ演出をして、同じお料理を注文している……にも関わらず『いつ結婚式を申し込んだか』で結婚式に掛かる費用は数十万円、多いときは100万円以上お得になることも!
結婚式の費用を節約するコツは、いくつかあります。
結婚式に必要なアイテムを手作りしてみたり、お色直しはせずに、ヘアとブーケだけをチェンジすればカラードレス代の節約にもなります。
ですが、何より大幅に節約出来るのは【結婚式を期近に申し込む】ことです。
節約になった数十万円を、本来であれば諦めていた人気のロケーションフォトの撮影費用に回すことも、スナップアルバムを豪華にすることだって出来ますよ!
結婚式がグンと安くなるタイミングは『半年前』
ゼクシィ結婚トレンド調査2017によると、先輩カップルは結婚式を挙げる8.1ヶ月前に結婚式を申し込んでいるというデータがあります。
つまりこの期間を過ぎると、結婚式の申込み希望のお客様は少なくなる傾向に……。
ですので、式場にとって結婚式の予定が半年以内を過ぎでいるお客様は“とても有り難いお客様”でもあるんです。
式場側とすれば、会場を空いたままで置いておくより安くしてでも稼働させたいのがホンネ。
そのためお見積りも数十万円お値引きしてでも申し込んで欲しいのです。
準備期間が短くたって大丈夫!結婚式準備の段取りを知る
先ほど申し上げた通り、結婚式の準備は優先順位を事前に知っておくことで、グンと気持ちも作業的にも楽に進めることが出来ます。
では、実際に何をどう進めれば【効率の良い結婚式準備】になるのでしょうか。詳しく解説します。
結婚式をしよう!と決めたときからはじめられること
まずは、まだこれから結婚式場探しをはじめるというあなたへ。このタイミングで今から出来ることは沢山あります。
式場探しのコツを知る
結婚式のおおよその希望日はあるのに、そもそもの「結婚式場がなかなか決められない」と悩むひとが少なくありません。
式場探しをするときのコツは5つ!
- 気になる式場探しは「雑誌でいくつか気になる会場をピックアップ→ネットで詳細情報をチェック」の2段階を踏む(最初からネットで探してしまうと、情報量が多過ぎて逆に非効率に。)
- 見学へ行く式場は3件程度に絞っておく。(あまりに沢山見学へ行ってしまうと、どこで何を聞いたのかすらわからなくなってしまい、結果的に決めてに欠けてしまう状態になること……)
- 自分たちで決められないときにはブライダル相談カウンターを頼ってみる(希望条件に合った式場をピックアップしてくれる他、見学予約のスケジュールも立ててくれる)
- 見学は「見学会」ではなく「ブライダルフェア」へ参加する(ブライダルフェアは式場の魅力が凝縮されています)
- 見学は本命式場を一番最後にする(即決は“即決特典”があり、節約にもつながりますが後悔することも……。他と見比べた上で決断出来るように本命は一番最後に見学に行く方がベター)
式場探しにも段取りと効率ってあるんですよ!
式場探しと同時にドレスイメージを持っておく
運命の一着となるドレスは、自分の好みのドレスだとは限りません。
ドレス選びには4つのポイントがあります。
- 理想の花嫁像
- 体型カバー、もしくは体型を活かすライン
- 肌馴染みの良い色合い
- 会場の雰囲気に馴染むデザイン
この中でも、特に4つ目である「会場の雰囲気に馴染むデザイン」は、式場探しからイメージ出来るポイント。
ナチュラルウェディングをウリとする式場には、あまりにも豪華でクラシカルなドレスデザインよりも、アイラインやエンパイアラインなどシンプルなドレスがおすすめ。
ドレスがシンプルな分、ガーデンの雰囲気に馴染むナチュラルカラーのブーケや花冠など小物でセンスアップを狙いたいところ。
逆に、ホテルウェディングの場合には沢山のスポットやシャンデリアに負けないくらい煌びやかなドレスがおすすめ。
会場の広さ次第では、シンプルなラインのドレスよりフワッと華やかなプリンセスラインのドレスの方が一層の華やかさを放ちます!
このように式場見学の段階から「この式場なら……」とドレスのイメージも漠然ともっておくと、ドレス試着の際には既にイメージが湧いているので、悩むことも少なくなりますよ。
招待客のリストアップは名前だけじゃなくて……
結婚式の打ち合わせがはじまった早々に、招待状の作成に入るのは前述の通り。
そのため、誰を結婚式に招待するかだけではなく、招待状を発送する際に必要なゲストのフルネームや住所なども早い段階からリストアップしておきましょう。
また結婚式の招待状ではゲストの名前を記載する際に、旧字体など正式な漢字を使う必要があります。
例えば名前に「高」という字が含まれている場合、普段は「高」を使用しているけれど、本当は「髙」(はしご高)を使う方もおられます。
また会社関係のゲストを招待する場合には、正式な肩書きを席次表に記載する必要があることから、こちらも事前に確認しておいた方が良いポイント。
結婚式に招待するゲストのリストアップのときには、合わせて調べておいてくださいね!
何気ない毎日の中にBGMを意識する
結婚式の打ち合わせの際、突然言われて意外とみなさま困っておられたのが、BGM選び。もともと大好きなアーティストがいる!という方なら、すんなり決まりますが多くの方が“BGM迷子”状態に。
「次の打ち合わせまでにココとココ、あとこの演出にも!BGM決めておいてくださいね!」と言われても、なかなか決められずにいる新郎新婦さまが多かったものです。
ですので、結婚式の準備をはじめた頃から結婚式に使ってみたい曲を意識しながら過ごしてみてください。
テレビで何気に流れている曲、ふとお店で耳にする曲に結婚式で使ってみたい曲が見つかるかもしれません!
演出の有無に限らず、披露宴で必ずBGMが必要となる場面は以下の通りです。
- 新郎新婦入場
- 乾杯
- ケーキカット
- お色直し退場
- お色直し入場
- 花嫁の手紙
- 新郎新婦退場
上記7項目は、多くの披露宴で行われる演出であり、合わせてBGMが必要になります。
結婚式の準備には『両親確認必須」な項目がある
結婚式の準備の中には、新郎新婦ふたりだけで決めずご両親に確認しておいた方が良い項目があります。
その数4つ!事前に相談しておかないと、後でトラブルの元にもなってしまうこともありますから注意しておきましょう!
招待状の差出人はダレ?
招待状の封筒に記載されている差出人。この数年では、多くのカップルが自身の名前を記載しています。
ですが本来、結婚式というものは新郎新婦ふたりが主催するものではなく「家と家との結婚」だったため両家のお父様が主催者という立ち位置でした。
当然、結婚式にゲストを招待する立場であるのは、両家のお父様。
そのため結婚式の招待状の差出人には、お父様の名前を記載するのが一般的でした。
ですが、この数年のウェディングスタイルの変化もあり、多くのカップルは自分たちが主となり結婚式を準備する流れに。
それに合わせて、招待状の差出人欄にも自分たちの名前を選ぶ人が増えています。
ただこれは、この数年の流れを理解している新郎新婦世代だから不思議に感じないこと。
ご両親世代にはまだまだ「招待状の差出人欄は、親の名前が当然でしょ」と思われている方もおられます。
招待状の打ち合わせに入る前に、事前にご両親には確認をしておきましょう!
引出物は「両家から」の意味もあるから……
引出物をゲストへ贈る意味は「両家からゲストへ」という気持ちがこめられています。
そのため引出物の熨斗には両家の名字が記載されているのです。
ご両家のご両親からという位置づけの引出物選びは、ご両親の意向も反映するようにします。
また引出物に掛ける費用の相場や品数には、地方独特のしきたりや、親族間での習慣があるもの。
引出物を決めるときには「何を」「いくら位のものを」「何品」などを確認するようにしましょう!
ちなみに、引き菓子は新郎新婦からゲストへという位置づけ。
「幸せのお裾分けデス」といった意味が込められていんです。
だから熨斗には新郎新婦の下の名前を記載しています。
良し悪しを知ってるから。料理は出来れば試食を一緒に
結婚式に招待された多くのゲストが楽しみにしているお料理。
結婚式自体の良し悪しを大きく左右するアイテムと言っても過言ではありません。
もちろんご両親もそれをご存知の上。
これまで沢山の結婚式に出席してこられ、結婚式のお料理について良し悪しを理解なさっているご両親だからこそお料理は気にされている部分でもあります。
だから結婚式でゲストに提供するお料理は、自分たちだけで決めてしまうのはキケンです。
メニューは決定する前に事前にご両親へ相談を。
可能であれば、試食会に同席していただく方がスムーズに決めることが出来ますよ!
まとめ
短い準備期間でも、効率良く結婚式を準備するコツについてご紹介しました。
改めて、結婚式準備のコツをまとめてみると……
- 結婚式の準備はいつ申し込んでも約4ヶ月前からはじまる
- 事前に準備の段取りと優先順位を知っておけば効率良く準備はできる
- 式場探しの段階から結婚式準備の効率を上げるポイントがある
- 結婚式準備に両親確認必須な項目がある
またご紹介した通り、準備期間が短いことは結婚式の費用を大幅に節約出来るという大きなメリットも!
準備期間が短くたって、結婚式準備を楽しむことは出来ます!
この記事を読んでくださったみなさまの結婚準備が、笑顔いっぱいですすむことを願っています……☆
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