お色直しとは、新郎新婦が披露宴の途中で中座し、衣装を変えることを指します。
これまで披露宴に出席したことがある人は、このお色直しの時間を体験したことがあるのではないでしょうか?
新郎新婦がいなくなるわけなので、披露宴会場にはゲストしかいない状態になります。
お色直しの回数について、決まったルールはありません。
新郎新婦によってその回数は様々ですが、お色直し中は新郎新婦が披露宴会場にいないため、回数が多ければ多いほどゲストだけの時間が増えるということになります。
つまり、ゲストにとってつまらない時間になってしまう可能性も考えられるということです。
今回は、お色直しの回数が2回である場合の披露宴の流れについて見ていきます。
他にも、お色直し2回の披露宴に関する知っておきたい知識をいくつか紹介するので、披露宴を行う際の参考にしてみてください。
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お色直し2回の場合の披露宴の流れは?
通常、披露宴の流れは、「新郎新婦入場→新郎新婦紹介→主賓スピーチ→乾杯→ケーキ入刀→歓談→お色直し→新郎新婦再入場→テーブルラウンド→両親への手紙→花束贈呈→両家代表挨拶→新郎謝辞→新郎新婦退場」となっています。
では、お色直し2回の場合はどうなるのでしょうか?
2回目のお色直しを行うタイミングについては、これといった決まりがあるわけではありません。
新郎新婦が衣装チェンジしたいというタイミングで行ってもらってOKです。
先ほど紹介した、披露宴の流れの軸というものは変わりません。むしろ変えてはいけません。
しかし、お色直しを2回行う分、どこかの時間を削らなければいけなくなる可能性は高いです。
例えば、主賓スピーチを新郎側と新婦側どちらか1人だけにしたり、スピーチや余興の人数を減らしたりです。
時短対策を行わないと披露宴が長時間になってしまい、ゲストにつまらない思いをさせてしまう可能性があるので、その点には十分注意しましょう。
そもそもお色直し2回は多いのか?

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そのため、お色直しを2回行うことはゲストにとって不評だと考えている人は多いですが、ゲストが不満に思っているのはお色直しの回数が多いことではありません。
ゲストがお色直し2回を不満に思っている理由は、新郎新婦が披露宴会場にいないから、つまり新郎新婦と話すことができなかったり一緒に写真を撮ることができなかったりするからです。
お色直しが1回だったとしても、無駄に長時間お色直しを行っているのであれば、ゲストが不満に思ってしまうのも無理ありません。
私でも不満になると思います。ゲストは、主役である新郎新婦と過ごす時間が欲しいと思っています。
その時間が削られてしまうことに対して不満を抱いているのです。
つまり、お色直しが2回の場合でも、スムーズに行うことができれば問題ないということです。
2回のお色直しをスムーズに行うコツ
先ほど、お色直しが2回の場合でも、スムーズに行うことができれば問題ないという話をしました。
では、2回のお色直しをスムーズに行うコツを3つ紹介します。
衣装を着る順番を工夫する
披露宴の衣装チェンジで最も時間がかかるとされているのが、洋装から和装への着替えです。
時間でいうと30~40分程度かかります。
かなり長い時間ということが分かっていただけるのではないでしょうか?
30~40分新郎新婦がいない状態が続いてしまうと、流石のゲストも飽きてしまうでしょう。
そのため和装を着たいのであれば、挙式で着るのがおすすめです。挙式で和装を着ることによって、2回のお色直しをスムーズに行うことができます。
例えば、挙式は白無垢で行い、披露宴の最初は色打掛、お色直し1回目はウェディングドレス、お色直し2回目はカラードレスといった順番が考えられます。
これなら、披露宴で洋装から和装へ着替えることがないため、お色直しに長時間かかることがありません。
しかし、中には挙式でウェディングドレスを着たいという新婦もいると思います。
その場合は、挙式が終わってから披露宴が始まるまでの間に着替えればOKです。
つまり、先ほどの例を使って説明すると、挙式はウェディングドレスで行い、披露宴の最初に白無垢を着るということです。
挙式と披露宴の間なら、ゲストは披露宴会場に移動しているので、それなりの時間をかけて着替えることが可能です。
ただし、あまりにも時間をかけすぎるのはNGなので、髪型を変えないなどできるだけ時間を短くする工夫が必要になります。
披露宴会場と控室が近い会場を選ぶ
お色直しで時間を取られるのは、衣装チェンジだけだと思っていませんか?
お色直しで意外に時間を取るのが、披露宴会場から控室までの移動です。
会場によっては披露宴会場と控室がかなり離れていることがあります。
そうすると、いくら衣装チェンジが早くできたとしても、往復の移動に時間を取られてしまう可能性があります。
2回のお色直しをスムーズに行うためには、披露宴会場と控室が近い会場を選ぶというのも1つポイントです。
他にも、お色直しに慣れている会場を選んだり、和装にも洋装にも似合う髪型にしたりすると良いです。
披露宴の時間は2時間以上に設定する
お色直しを2回行う場合、披露宴の時間は2時間以上に設定することをおすすめします。
衣装チェンジで最も時間がかからないとされている洋装から洋装への着替えでも、15~20分程度かかります。
つまり、お色直し2回を洋装から洋装への着替えで行ったとしても、30~40分はかかるということになります。
そのため、披露宴の時間を2時間以内に設定してしまうと、慌ただしくなってしまう可能性が高いです。
せっかく出席してくれたゲストと話したり写真を撮ったりする時間がなくなるのは、悲しいことですよね。
お色直しを2回行う場合、披露宴の時間は2時間以上に設定しましょう。ちなみに理想は3時間です。
お色直し2回の披露宴でゲストを飽きさせないコツ
ここでは、お色直し2回の披露宴でゲストを飽きさせないコツを2つ紹介します。
披露宴でゲストを飽きさせてしまうのは絶対にNGです。
ゲストの気持ちになってみると分かるのではないでしょうか?
仮に私が、飽きるような披露宴に出席したとしたら、これから先出席する披露宴も飽きてしまうのではないかと思って出席しなくなりそうな気がします。
これから紹介する2つのコツをしっかり押さえて、ゲストを飽きさせないようにしましょう。
前撮りや後撮りという選択肢を選ぶ
披露宴でお色直しを2回行いたいという新郎新婦は、ほとんどがたくさんの衣装を着たいと思っています。
もしたくさんの衣装を着たいのであれば、前撮りや後撮り、ハネムーン先でのリゾートフォトなどがおすすめです。
ハネムーンにはそれなりのお金がかかりますが、それに前撮りや後撮り、ロケーションフォトなどを追加したとしても、約10万円で実現することができます。
また、前撮りや後撮りの場合は、さらにもう1着ドレスを着ることが可能です。
写真としてしっかり残すことができるので、たくさんの衣装を着たいと思っている新郎新婦にはおすすめです。
前撮りや後撮りという選択肢を選ぶことによって、お色直しでゲストを飽きさせることはありません。
式内での着用の時間をできるだけ短縮する
先ほども述べましたが、衣装チェンジで最も時間がかかるとされているのが洋装から和装への着替えで、30~40分程度です。
逆に、最も時間がかからないとされているのが洋装から洋装への着替えで、15~20分程です。ちなみに、和装から洋装への着替えは20~30分程度、和装から和装への着替えは、かつらがそのままの場合は5~10分程度とされています。
このように、お色直しと一言で言っても、着る衣装によって時間は大きく変わります。お色直しを2回行いたいという新郎新婦は、ほとんどがたくさんの衣装を着たいと思っているので、衣装を着る順番を工夫しましょう。
時間のかかる並びにしないよう工夫することで、ゲストを飽きさせないで済みます。
お色直し中もゲストを楽しませるためには

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お色直しの時間を短くするのも1つの方法ですが、お色直し中の時間を楽しいものにするのも1つの方法です。
お色直しを2回行う際は、ゲストを楽しませる工夫も必要になるということを忘れないでください。
カラードレス当てのクイズ演出を盛り込む
お色直し中にお色直し後のカラードレスの色当てクイズを演出として盛り込むことによって、ゲストのお色直しに対する楽しみを少し高めることができます。
ちょっと豪華な景品も用意しておくと、ゲストも真剣に考えてくれるのではないでしょうか?真剣に考えていれば、時間はあっという間に過ぎてしまうものです。
新郎新婦が用意した余興を披露する
ゲストのために新郎新婦が余興を用意するというのも良いのではないでしょうか?
アーティストやお笑い芸人に余興を依頼して、うまくいけばゲストも楽しんでくれること間違いなしです。
プロに依頼しなくても、友人のバンド演奏などを余興として披露すると、お色直し中でも盛り上がります。
ゲストが楽しんでくれる余興を取り入れてみましょう。
中座中でも楽しめる演出サービスを導入する
中座中といっても、披露宴中は厳かな雰囲気が漂っているため、ゲストもなかなか羽を伸ばすことができず手持ち無沙汰になってしまいがちです。
そんなときにおすすめなのが、演出サービスの導入です。
演出サービスの中には、ゲストが撮影した写真や昔懐かしい写真を、その場でスクリーンに投稿できるサービスがあります。
サービス自体は写真をスクリーンに投稿するだけなのでシンプルですが、ゲストが楽しめるのはもちろん、お色直しした写真などもたくさん投稿することができます。
また、投稿された写真は全てデータとしてもらうことができるのも魅力的です。
お色直しを2回するからこそできる演出ともいえるのではないでしょうか?
まとめ
お色直しの回数が2回である場合の披露宴の流れと、お色直し2回の披露宴に関する知っておきたい知識をいくつか紹介してきました。
今回の内容をまとめておきます。
- 2回目のお色直しを行うタイミングについては、これといった決まりがあるわけではない。披露宴の流れの軸を変えなければ問題ない。しかし、お色直しを2回行う分、どこかの時間を削らなければいけなくなる可能性は高い。時短対策を行わないと披露宴が長時間になってしまい、ゲストにつまらない思いをさせてしまう可能性があるので、その点には十分注意する。
- ゲストがお色直し2回を不満に思っている理由は、新郎新婦が披露宴会場にいないから、つまり新郎新婦と話すことができなかったり一緒に写真を撮ることができなかったりするから。つまり、お色直しが2回の場合でも、スムーズに行うことができれば問題ないということ。お色直し2回は決して多くはない。
- 2回のお色直しをスムーズに行うコツは、「衣装を着る順番を工夫する」「披露宴会場と控室が近い会場を選ぶ」「披露宴の時間は2時間以上に設定する」の3点。
- お色直し2回の披露宴でゲストを飽きさせないコツは、「前撮りや後撮りという選択肢を選ぶ」「式内での着用の時間をできるだけ短縮する」の2点。
- お色直し中もゲストを楽しませるためには、「カラードレス当てのクイズ演出を盛り込む」「新郎新婦が用意した余興を披露する」「中座中でも楽しめる演出サービスを導入する」など工夫する。
お色直しを2回行ったからといって、披露宴の流れ自体は大きく変わらないということが分かりました。
しかし、その分重要になってくるのが時間配分です。時間配分をミスしてしまうと、披露宴が長時間になってしまいゲストがつまらないと思ってしまう可能性が高くなります。
時短対策を行うことも1つの方法ですが、紹介してきたように、お色直し中もゲストが楽しめるようなものを取り入れるというのも1つの方法です。
出席してくれたゲストに、楽しい披露宴だったと思ってもらえるような披露宴づくりを心掛けていきましょう。
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