体験談

婚活で会った忘れられない人たち

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20代のうちに子供を産むためには…

はじめまして。すおとめと申します。

4年前、それまで彼氏どころかロクに恋愛もしてこなかったくせに突然「20代のうちに子供を産むためには……」と逆算し始め、その結果「今のうちに結婚を前提にお付き合いする男性を見つけておいた方がいいのでは?」という結論に至り、結婚相談所に登録しました。登録後に親に報告すると「何を慌てているんだ」「まだ早い」「気を確かに」とやんわり反対されましたがその後1年に渡って婚活を続けました。

地域密着型の小さな結婚相談所で会った男性たちは誰も彼も一癖あって忘れられない人たちばかりでした。今回はその中から二人の男性をご紹介したいと思います。

喋ることが極端に苦手なAさん

登録して間もない頃に「とっても無口な人なんですけど、年齢や年収などのプロフィールもマッチしてますし、ちょっと会ってみません?」と紹介されたのがAさんでした。

ここは結婚相談所。多少お喋りが苦手な人もいて当然と思っていましたので「まあとりあえず一度会ってみないことには」と快諾し、お見合いのセッティングがされました。

しかしAさんは私の予想をはるかに上回って無口だったのです。

文字通り「喋れない」のです。声が出ない疾患があるとか、口が開かないとか、吃音等のハンデがあるとかではなく、極端に喋るのが苦手すぎるのです。

初めに結婚相談所の担当者を間に挟んでお互い軽く自己紹介をするのですが、お互いの出身地の話になって私が「Aさんのご出身はどちらですか?」と尋ねると口をぱくぱくさせておろおろと担当者の顔を見るだけ。担当者の方も「Aさん、私には話してたでしょ」と軽く叱り、そうしてまたおろおろしてやっと蚊の鳴くような声で近隣の地域名を答えるレベル。後になってわかることですが、Aさんは自分が想定していない会話や質問に答えることがとても難しいようでした。

お見合いの後はお互いが悪くない相手だと思えば連絡先を交換し、その後は直接連絡でやり取りをするというシステムでしたので、悪くない人だし……と思った私はAさんと連絡先を交換し一度だけ一緒にお出かけすることになりました。(主にメールのやり取りでしたが、Aさんのメールの文面は非常に丁寧で「普通」と言っていいくらいに饒舌でした)

食事をご一緒に、というだけのデートでしたが、もちろん二人きりになったAさんは一言も喋りません。私が質問し、Aさんが頷くか首を横に振るだけの会話が続きます。

そのうちAさんは「あの、あの」と言いながら大汗をかきつつ自分の手の平をチラチラ確認し始めます。手の平にはよく見るとペンで書かれた小さい文字が。きっと会話を少しでも弾ませるために質問や話題を考えてきたのだろう、Aさんなりに頑張っているんだ、と思った私は何だか嬉しくなり「はい、何でしょう?」と半ばウキウキしながら聞く姿勢に入りました。そうしてAさんがやっとの思いで私に聞いたのは

「好きな食べ物はなんですか」

でした。

ここまできてそれかい! と思いましたがAさんにとってはこれが精一杯なのでしょうから、私も精一杯の気持ちでお答えしました。

魚介類が好きなこと、中でもとりわけ生で食べる刺身や焼いただけのものが好物で、地元で獲れた鮭を焼き鮭にしたものが絶品であること、貝類ではつぶ貝が好きで、バーベキューの際にはつぶ貝を勝手に持ち寄って網で焼いた素焼きを食べるのが一番楽しみであること……。

それらに対するAさんのお返事は小さな頷きが一回でした。きっと私の返答の内容にはあまり興味がなかったのだと思います。

その後Aさんとはご縁がなかったということでその後の交際をお断りさせていただきました。余談ですが、Aさんはトラック運転手ということで、車の運転は婚活で出会う数十人の男性たちの中で一番上手でした。

ゼクシィ縁結びカウンター

 お母さんの方がやる気満々のBさん

再び担当者の方に紹介された(当時私の年齢が若い方だったので紹介が非常に多かったのです)Bさんは、希望年齢より少々上でしたがひょろりと背の高い無口な男性でした。無口といっても上述のAさんほどではなく、一般的に想像できる範囲の無口っぷりです。聞けば答えてくれます。Aさんの件で少々感覚が麻痺していた私は「会話ができる! 普通だ!」と思いお見合いからの連絡先交換、デートの約束まで快諾しました。

デートの約束をしたことを結婚相談所の担当者の方に連絡すると、「先ほどBさんのお母さんが大喜びでご連絡くださったところですよ」とのこと。えっお母さんが? と思いましたがその時はスルーしました。そもそもBさんは自分の意志ではなくお母さんの強い薦めにより婚活をしており、この結婚相談所に登録したのも本人ではなくお母さんとのこと。担当者曰く「お母さんは早くすおとめさんに会ってお礼が言いたいと喜んでいましたよ」とのことでしたが、私は「まだ1時間のお見合い一回しただけなのにもう……?」とあまり乗り気ではありませんでした。すでに嫌な予感ですね。

Bさんとのデートは動物園。当日会ったBさんはウエストポーチの位置が異様に高すぎること以外はちょっと実年齢より上に見えるかな程度の普通の格好でした。

動物園は動物がいっぱいいましたし、ふれあいコーナーなども充実していたり餌やり体験もしたので話題には尽きないはずだったのですが、基本的にBさんも口下手なので一問一答形式の会話が続きます。動物園にいた一頭の虎が私の名前を同じなのを見つけて私は少しはしゃいだのですが、Bさんは無表情で「うん」と言うばかりでした。多分私の下の名前を覚えていなかったのだと思います。

帰り道、私の脳裏では「Aさんよりマシだけど……」「お母さんが喜んでいるのに断ったら悪いかな……」と葛藤が繰り広げられていたのですが、別れ際にBさんが妙に高い位置のウエストポーチからビニール袋に入った何かを取り出して言いました。

「これ、母から……」

えっ、私にってことですか? わあ何だろう、家に帰って開けてみますね! ありがとうございます、お母さまにもお伝えください! と喜び、お土産まで持たせてもらってやっぱりお断りするの申し訳ないよな、と思いつつ家に帰って開けてみると、中身は全てお菓子でした。それもなぜか食べかけの。

普通のお菓子だったら喜んだところですが、食べかけのクッキーや開封済みで半分くらいしか残っていない粒ガムなどの詰め合わせは何だか本当に歓迎されているわけではない気がしてきて怖くなり、後に結婚相談所にお断りのご連絡を入れました。

連絡先交換済みなのでもしかしたらBさんのお母さんから直接連絡が来るのでは……と数日怯えていましたが、お断り済みの人に連絡を取るのはこの相談所の禁止事項であったこともあってその後一切何もありませんでした。

まとめ

いかがだったでしょうか。ここで挙げた二人の男性は私が一年間の婚活で出会った男性たちのうちのほんの一部です。

婚活をしていれば色んな人に会うことができます。良くも悪くも全員個性的で、「結婚」「お付き合い」「パートナー」という観点からは不適当と判断されても、人としては非常に面白い人たちばかりです。事実、私は心から楽しんで婚活をしていました。

人を知ることは視野の拡大に繋がります。色んな人と出会いながら、その中から自分にとって最高と思えるパートナーを見つけたい人にはぜひとも婚活をおすすめします。

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