結婚相談所は敷居が高いと感じてしまいます。金銭的なこともありますが、私の場合は「結婚相談所に行く=非モテ認定=人生の負け組」という考えがついて回っていました。学生の頃はあんなにすぐに恋することができていたのに、今ではお金を出して出会いの範囲を広げないと恋も結婚もできないものなのかと、自分にがっかりもしました。
そこまで結婚相談所に登録することをマイナスでしかとらえなかった私ですが、今では資料請求をさまざまな相談所に依頼し、一社登録し、活動をしています。考えを切り替えたきっかけは多々ありますが、結果的に、行動して正解でした。
結婚相手に出会うという目的とはずれますが、普通に生きていると出会えない人に出会える面白さを知ることもできました。まだ結婚に至るまでではありませんが、活動したことで結果は伴いつつあると感じている今日この頃です。
そんな私が結婚相談所で初めて出会った方とのエピソードをお話しします。
料理は最近していませんが…なにか?
「胃袋をつかむとよい」とよく聞きますが、そこに重点を置いている男性は多いと感じます。必ずといっていいほど「お料理はどんなものを作られるんですか?」と質問されます。もしかしたら、相談所の方から話のネタとしてアドバイスをいただいているのかもしれませんね。
結婚相談所に登録して、初めてお見合いの依頼をうけてお会いした方からも漏れなく聞かれました。私の回答は「最近は仕事が忙しくて料理はしていませんね。」と。お相手の反応は、「うつむく」でした!その後、「以前はお弁当をつくってもって行ったりしていましたよ。」と続けると顔をあげてくださいました。
そんなに正直にがっかりしなくても!と心の中で叫びました。ご自身の年収に関係なく、女性に料理をつくってもらいたいと切望する男性はまだ存在しているようです。きっと、この方は共働きになって、理想と違うことに気づいたら…うつむくんだろうな。とても素直な反応でした。

熱い人、相手の興味に対抗心
前述の素直な反応をみせてくださった彼は、サッカーに熱い方でした。
趣味や好きなことに熱くなるのは誰しもあることです。
時間も忘れて没頭したり、相手に熱く語ったりします。結婚相談所でも熱い方に出会えます。私はこういう熱い方がとても好きで、喜々として話を聞きます。
サッカーがお好きな彼は、サッカー観戦をよくすることを話の中にもりもりっと盛り込んできました。
途中まで話して、「これはまずい、話しすぎた」と思われたのでしょう。「好きなスポーツは何かありますか?」と聞いてくださったので、「ラグビーが好きで、テレビ観戦をたまにします。」と答えました。すると、何のスイッチを押したのか、「サッカーはですね…」と話が再開したのです。
「この方は、自分の興味ごとからはずれると共感できないことを前面に出す方なのだな。」と察知した私は、今後のお付き合いは見込めないと思った瞬間から応戦へシフトしました!ラグビー熱を語ったついでに、仕事への愛も語り尽くしたのです。
「思ったような女性ではなかった」彼の顔に、そう書かれているようでした。
最初のお見合いを終えて
初めての結婚相談所でのお見合いは、結果は不成立でした。しかし、私の心は思ったより爽快でした。なぜなら、どんな人と一緒に人生を歩みたいのか、ぼんやりしたビジョンがほんの少し輪郭が見えたからです。
私は、結婚相談所に登録することで出会いの幅は広がりましたが、逆に自分がどんな人と一緒に生活したいのかという範囲が絞れてきました。
こんな人がいいなと理想で描いていた「ぼんやりした王子様」を、一人、また一人とお会いする度に「ぼんやりした王子様」の回りのモヤを払いのけている感じです。そのうち、モヤがキラキラしているだけで、王子様じゃなかった…となったとしても後悔はしないと思います。
「やっと出会えたね!」となるでしょう。自分が何人も会った中で、一番しっくりきた人なのですから。
結婚相談所に登録したら、結婚がゴールです。しかし、その先も人生は続きます。せっかくなので、多くの人に出会うことで自分を磨く、人生を豊かに捉える一助にするというのも、一つの手だと思います。これからの出会いも、私は最高に楽しもうと思います。
